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犬猿の仲
【ファンタジー 官能小説】

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狂宴-1

 ホテルに戻った俺達は交代でシャワーを浴びている。

 あの後、岩場に上がってもう1戦してから今村達の所に戻った。
 今村達はまだ戻っておらず、薫子と2人でパラソルなどを片付けていると加藤をおぶった今村が歩いて来たのだ。

「……お前も猿だったか?」

「いや……その……」

 どう考えてもヤリすぎて足腰が立たなくなっている加藤を見て、思わず突っ込む。
 今村はバツが悪い顔で視線をさ迷わせていた。

 そんなワケでシャワーを浴びて少し休んでから夕食をとろう、という事にして女2人は寝室に引っ込む。
 俺は受付に内線して夕食は7時半頃にしてもらい、居間で大の字になって寝転んだ。

「なあ、今村ぁ?」

「あ?」

 窓辺のソファーに寝そべっていた今村が顔をこっちに向ける。

「お前、乱交に興味はあるか?」

「お前な……まだ16年しか生きてねぇいたいけな人間に何を教え込むつもりだ?」

 俺の突拍子もない質問に、今村は顔をしかめて答えた。

「興味ないなら無理強いは……」

「誰が興味がないと言った?」

 俺の言葉を遮った今村に笑いながら拳を突き出すと、奴は同意の証として自分のをコツンと合わせる。

「一応、淫剤とかも準備してあるんだけど?」

「お前、最低な猿だな」

 そう言いながらも興味深々で俺の出した袋を覗く今村。

「軽いヤツばっかりだけどな……薫子に使ったらマジで危ないから、加藤にどうだ?」

「何で危ないんだ?」

「素で無茶苦茶淫乱だから、多分精神崩壊する」

 俺の言葉に今村は渋々と薬を袋に戻した。

「なら、璃子もダメだ」

 ほほう、って事は加藤もかなりの淫乱か。

「マゾ?」

「マゾ」

 2人の淫乱マゾ女か……こりゃ楽しめそうだ。

 俺は準備していた精力強壮ドリンクと、体力回復ドリンクを今村に渡してグッと親指を立てる。
 今村は呆れた顔をしながらもそれを2本とも飲み干した。

 夕食はとても豪勢で、相変わらず美味しかった。
 新鮮な刺身、柔らかい牛肉、彩り鮮やかな野菜や果物。
 今村と加藤はラブホテルでこんなに美味しいものが食べれるなんて、と喜び、薫子も満足そうに舌鼓を打っていた。


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