恵子の性格-1
一人っ子の恵子は幼少の頃から聡明で、とても可愛い子供だった。
両親に愛されて成長し、特に問題を起こすこともなく美しく成長した。いわゆる「いいこ」に育ったのだ。
しかしその性格は、聡明さ故に人に対して過分に気を使うようになり、自身の言動が相手にどういった反応を及ぼすのが気になるために、なかなか自分から打ち解けて相手に臨むことができない性格となってしまった。 いわゆる「引っ込み思案」だ。
頼まれることは聡明さ故に難なくこなすが、自分から積極的に周囲を引っ張ることはできない結果、恵子の意思に反して、とっつきにくい優等生が出来上がった。
周辺の異姓も恵子の容姿に憧れはするが、優等生の恵子に引け目を感じてしまい、恵子へのアプローチは滅多に無かった。
高校生の頃、一度だけ男と付き合うことはあったが、聡明な美少女にありがちな「なんであの子があんなヤツと」といった感じの軽薄で中身の無い男が相手だった。
デートなんかはそっちのけでセックスばかりを求める相手で、その欲望の強さに恵子は戸惑った。
当時の恵子は、まだまだ恋に恋したい年頃だったこともあり、不純な関係に嫌気がさして、自分から別れを告げて関係に終止符を打った。
それ以降、異性と付き合うことの無いまま高校を、そして大学を卒業し、就職した今にいたっても、それら恵子の周辺の状況に変化はなかった。
しかし、周辺の状況に変化はなくても、恵子の中では、歳を重ねる過程において、芽生え、そした大きく変化するものがあった。それは高校時代には疎ましく感じていた「性」に対する欲望だった。
自慰行為は時折してはいたが、今のようにほぼ毎日、欲望のままにするようになったのは、大学２年生の時に、偶然見てしまったある物が切欠だった。
その日は両親はともに出掛けていて、帰宅は深夜になる予定だった。恵子は仲の良い両親が大好きだった。今日も仲良く外出する両親を微笑ましいと感じ、将来結婚する時には父のような相手を選び、自分もこんな夫婦になりたいと思っていた。
見た目の若い母と恵子はよく姉妹に間違えられるほどで、体型も似ていることもあって、普段から母と服の貸し借りをしていた。
恵子は午後から出掛けるための服を借りるために、両親の寝室に入り、母の洋服ダンスを物色した。目星の付けていた服をハンガーから外そうとしたところ、上部の棚に置かれたケースに恵子の目が触れた。
アクセサリーでも入ってるのかな？と期待した恵子が、好奇心のままケースを手に取り中を確認すると、昔使っていたアナログ式のビデオのテープが数本入っていた。
恵子が小さい頃から、マメな父が何かにつけてビデオカメラを回していたことを思い出した。懐かしさを覚えた恵子は、自分の子供の頃の画像が見たくなった。
父譲りでマメな恵子は、納戸からアナログ式のビデオカメラを取り出してリビングのテレビにセットした。箱の中から出した『１番』の符号が付いているテープを入れて、再生スイッチを押した。
恵子はワクワクしながら画像が再生されるのを待った。しかし、映し出された画像には驚くべき光景が記録されていたのだ。
自分の子供の頃の画像だと思っていたが、予想に反して母の若い頃の姿が映っていた。それだけでは問題は無かったが、今の自分の年齢に近い美しい女が、全裸でカメラに向けて足をM字に開き、むき出しのワレメに指を這わせて『ハァ、ハァ』と喘いでいたのだ。
気さくで大好きな母の淫らな行為。恵子は息が止まるほどの衝撃を受けたが、何故だかスイッチが切ることができずに、そのまま見入ってしまった。
恵子が食い入るように画面の中で悶える女を見ていると、喘ぎ声に混じって女の声が聞こえてきた。
『ああん／／おまんこが気持ちいいの…あたしのエッチなおまんこを見てぇ、あああ／／』
画面の女はそう言って、中身が見やすいように両手でワレメを開いた。
その言葉を聞いた撮影者は、その部分がはっきり見えるように画面をズームし、ぱっくりと開いたワレメから愛液が溢れるところや、クリトリス、ビラビラ、そして肛門までもをはっきりと記録していた。
(お、おまん…、う、嘘でしょ…)
清楚な母がその部分をクチュクチュと弄りながら、卑猥な言葉を口にするとは、恵子は自分の耳が信じられなかった。
（お、お母さん、なんてはしたな い…）
そう思いながらも、時折画面の女が口にする卑猥な言葉に聞き耳を立てている内に、恵子も無意識に手を伸ばして、愛液で染みの付いた下着の上から、自身の卑猥なその部分を弄り始めていた。