海水欲-13
「どうした?」
「挿・れ・て」
をい。
結局、それかよ……俺は苦笑して薫子に軽くキスを返し、自分の水着を膝まで下ろした。
そして、彼女の水着を横にずらして肉棒をあてがい、ゆっくり挿入していく。
「ふっうっンンっ」
「は……あったけえ」
ズブズブと埋まっていく隙間……薫子と最も近づく事の出来る瞬間……この瞬間が一番好きだ。
俺は出来るだけこの時間を楽しみたくて動かずにいるのだが……。
「あぁんっアツぅ!」
ああっくそっ!そんなに腰をくねらせて、悩ましそうな声だされたら我慢できねえぇっ!
俺は少し浅い所に移動して薫子の桃尻を両手でがっしり掴んだ。
「やんっ」
あ、可愛い声出しやがって、コノヤロ。
薫子の両足を俺の腰に回させてゆさゆさ揺さぶる。
「ぅああっ奥ぅっ!」
海水の浮力を利用した駅弁スタイル。
多少、水着が邪魔だが視覚的には良い。
「あっあっああっ!」
「ぁくっ声でけえよっ」
「だって……うぅっ」
薫子が声を我慢すると胎内がきゅうっと締まった。
「うっ……やべ……」
「アツ、アツ……も、ダメっ」
薫子が必死に声を殺してしがみつく。
「イけっ俺もっ」
「ふっうっンンっうんんーーーーーッ」
「イっくっ!!」
俺の肩に唇を押し付けて声を殺した薫子は、絶頂の波に飲み込まれていった。
その波に呆気なく巻き込まれた俺はドクドクと熱いモノを薫子の中に注ぎ込む。
「ぁ、あぁ……熱…い」
うっとりと囁く薫子……その肌は夕日に染まって物凄く幻想的で綺麗だった。
好きだよ。
唇だけ動かして気持ちを伝える。
どうか、この想いが彼女に届きませんように……。
ー続くー