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犬猿の仲
【ファンタジー 官能小説】

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海水欲-1

 夏だ!夏休みだ!

 なのに何で俺はこんな事をしているのだろうか?

「んっ……あぁん」

「薫子っちょっ……激し……ぅ……すぎ」

 真夏だと言うのに真っ昼間の締め切ったサウナのような部屋。
 仰向けになった俺の上で、薫子は髪を振り乱して腰を振っていた。
 2人共汗だくで、部屋の中には雄と雌の臭いが混じって充満している。

「はっ……あぁ……だってぇ……んあんっ」

 あ、くそう……やっぱり可愛いじゃねえか……。

 俺は思わず腰を突き上げでしまう。

「ああんっアツぅ!もっとぉんっ!!」

「くぅっ…このっ……淫乱神様っ!」

 そう……俺の上で乱れきっているこの女は、れっきとした神様なのだ。

 事の起こりは約ひと月前。

 人間が好きで、人間の世界に紛れて生きていた俺、高野 篤(タカノ アツシ)……齢300の猿の妖怪……の通っていた高校に、彼女は人間として転校してきた。
 乾 薫子(イヌイ カオルコ)と名乗った彼女は、なんと神様の中でもトップクラスの犬神様だったのだ。

 まあ、詳しい話は前回を読んでくれよな。

 そんで、色々あって俺は薫子の面倒を見ている。
 だって無防備なんだよ、この女!ほっといたら俺以外の雄に犯される事間違いなし!
 冗談じゃねえ!この女ぁ俺のモノだ!ずえったいに他の雄にやるもんか!

 つうワケで、まずは彼女に住みかを探してやった。
 彼女は今、人間の事を勉強中で犬神の姿に戻れない。
 つまり、16歳の少女(実年齢は知らないが)がホームレスなワケで、危ない事この上ない。
 俺はいざというときに使えるように貯めていた金銀財宝を換金し、多少狭いが防犯対策がしっかりしたアパートを借りた。
 契約時は催眠術やらを駆使して細かい事を誤魔化した……ついでに家賃も格安にしたけどな。
 俺ぐらい長生きしてりゃ、ある程度の妖術は使えるんだよ。

 そして、学校に行きながら少しずつ生活に必要なものを揃えて、夏休みに入ったところで家具を購入する事にしたのだ。
 狭い部屋だからあまりものはいらない。
 勉強机件食卓の小さいテーブル、その下に敷くラグ、備え付けのクローゼットに入れる引き出し、そして……シングルベット。

 そのベットの上で俺達は繋がっているワケだ。
 だってよ〜ベットに寝た事がなかった薫子が、キラキラした目でポンポンベットで跳ねて喜んでる姿を見てたらムラムラッと……どうせ猿ですよ、悪かったな。

「あっあぁっアツっ!良いっ気持ち良いぃ」

 薫子は半開きの口から舌を出し、俺の胸に手をついて腰を上下に振り続ける。
 凄ぇ……ぐっちゃぐちゃに濡れた俺の肉棒が薫子を出入りしてるよ。
 俺の体とぶつかる度に液体が飛沫をあげてるし……うっ……我慢出来ねえっ。
 俺は上半身を起こして薫子の舌に吸い付いた。


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