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執事プレイ
【その他 官能小説】

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ユウト-1


 それはとても楽しい時間。テーブルの上には生クリームたっぷりのケーキ。甘い香りのローズティ。心地よい風が吹くたびに庭の芝生が一斉に同じ方向に倒れる。何もかもが開放的なこの空間に聞こえるのは鳥の鳴き声ではなく、お嬢様の喘ぎ声。

 「んっ……はあん……あん……」

 ガーデンチェアの肘掛部分に膝を乗せ、自ら誘うようにワンピースをたくしあげている。お嬢様の大事な部分を隠していた布は役目を忘れ、お嬢様の右足首に申し訳なさそうに引っ掛かっている。

 お嬢様の足の間ではひざまずいた執事がお嬢様の中心から流れる愛液舐め続けている。優しい顔のわりに荒々しい責め方に翻弄され、お嬢様は先ほどから何度も頂点に達している。こんな自分は本当の自分じゃないと思いながらも、甘く痺れるような感覚と、淫らに聞こえる水音に興奮がわきあがってくる。

 「あっ……気持ちいい……」

 黒の燕尾服にダークブラウンのネクタイ。
お嬢様にそんな恥ずかしい格好をさせておきながら、自分は着衣の乱れ一つない。あくまでこれは事務的な業務。熱い抱擁も、優しい言葉もくれない執事。名前は『ユウト』。

 ふちなしフレームのメガネの奥からお嬢様を見るまなざしは決して従順な執事ではなかった。恐れ多くもお嬢様の飲まれた紅茶の中に薬を盛ったと聞かされたのは数十分前の事。今、自分がこんなに大胆に足を開き、感じているのは全て薬のせい。いつもの自分はこんなにふしだらじゃないと思いながらも、誰に見られるか分からないスリルに身を任さずにはいられない。

 「ああ……こんなところでっ……ああっ……体がおかしくなる……薬のせいなの?」
 
 今まで味わったことのない快楽にお嬢様の体が身悶える。

 この作戦は効果抜群だったようだ。最初から薬なんて使っていない。もしそんなものを使ったと知られたら主の逆鱗に触れる。

 「いいえ。お嬢様、薬は嘘です」
 
 「ああ……嘘よ……だって……こんなにっ……気持ちが良くて……さっきから……おかしいもの」

 途切れ途切れのお嬢様の言葉。薬のせいだと思いこみたい気持ちは分かるが、ユウトは嘘を言っていない。それなのにここまで乱れてくれているのだ。ユウトにとってこれ以上に愛らしく、いじめがいのあるお嬢様がいるだろうか。

 お嬢様の陰核に舌を伸ばし、ゆっくりと舐めあげる。

 「ああっ!」

 甲高い声を出してお嬢様の体が一瞬びくりと跳ね上がる。
 すでに充血し大きくなった陰核は可愛いピンク色。
 ゆっくり舐めたかと思うと唇を離す。甘い余韻に浸っているとまた舌で舐められる。それの繰り返し。じれったくなってお嬢様がはしたなくおねだりする。夢中になりすぎて自分が今どれだけ淫らなお願いをしているのか分かっていないお嬢様。

 「もっとぉ……もっと欲しい……いっぱい舐めて……」

 ユウトはお嬢様の期待に応え、さらなる刺激を与えようとお嬢様の太ももをグッと持ってさらに足を開かせた。陰核を口に含んだかと思うとチュッと軽い音を立てて吸いついた。決して思い切りではなかったものの、お嬢様の体は強い刺激を与えられ、「いやぁぁぁぁ!」という悲鳴とともに何がそこから出てきた。今までにないくらいの解放感。瞳はまだ虚ろで荒い息に混じった甘く重い言葉は笑っているのか喘いでいるのか分からない。体をまだビクつかせて反射的に腰を動かしている。

 「あっ……あっ……はっ、はあっ……あぁっ……あはっ……」

 スッと立ち上がったユウトの髪や服はお嬢様のそれで濡れていた。ユウトは怒ることもなじることもしない。お嬢様から一歩下がると、ポケットから綺麗にアイロンがけされた白いハンカチを取り出した。お嬢様のそれで濡れた髪やメガネ、自分の服をさっと拭き、何事もなかったようにハンカチを胸元に戻した。丁寧にお辞儀をするユウトを荒い息遣いでお嬢様がじっと見ている。お嬢様は次の淫らな行為に胸を膨らませていく。だが、無情にもユウトからお茶会の終わりを告げられてしまったのだ。お茶会が終われば魔法は解けてしまう。
 ユウトの言葉にお嬢様は首を振った。

 「嫌よ。だってまだ薬の効果が切れてないんですもの」

 あれだけハデに達したというのに、お嬢様はまだ満足されていないみたいだ。いくらユウトがあれは嘘だったと説明してもお嬢様は信じてくれない。
 
 「こんな体のまま帰れないわ。だってまだほらこんなに――」

 疼いた体を見せつけるように自分の両手で中心を広げるお嬢様。ぱっくり口のあいた中心は新しい刺激を求めてヒクつきながら愛液を流していた。

 「しかしお時間が……」

 困った声を出すユウトにお嬢様がヒステリックに叫んだ。

 「だってしょうがないじゃない!薬を持ったのはそっちよ!?どうにかしてよ!このままじゃ帰れないわ!」

 悲鳴に近い願い。お嬢様が必死なのも無理はない。お嬢様は自分の体が媚薬に犯されていると思いこんでいる。いくら達したとはいえ、この責任を取ってもらわなくては帰るに帰れない。

「そうしましたら延長ができますが、今のパック料金プラス30分ごとに5,000円ずつ追加されるシステムとなります。それでもよろしいですか?」

 「それでいい!それでいいからっ!早く何とかしてっ!」

 お嬢様が叫んだ瞬間、ユウトがスッとお辞儀をした。

「仰せのままに――お嬢様」



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