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魔法少女ありす
【コメディ その他小説】

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トリック オア トリート-2

ゴーレムを中心とした結界の中に大量のお菓子が降り積もってお菓子の山ができあがっていた。
「確認に行こう」
ありすは結界の中を指差す。
安全第一と書かれた黄色いヘルメットをカミラに差し出し自分も同じヘルメットをかぶる。
「?」
「魔法は止めたけど。まだ落ちてくるかもしれないので」
カミラもヘルメットをかぶる。
「違うよ」
ありすは、カミラのヘルメットを取る。
「猫耳カチューシャ取って」
言われた通りに猫耳をとるとありすがヘルメットをかぶせる。
「ヘルメットの上から、猫耳をつけて」
言われた通りにヘルメットの上に猫耳をつける。
ヘルメットの上から、猫耳が、ちょんっと出たように見える。
「ぐっど・じょぶ!」
ありすが親指を立ててにこっとする。
「・・・そうなの?」
カミラは、ポカーンとする。
二人は、箒に乗り、結果内に入る。お菓子の山に降り立つ。
甘いお菓子の香りが、充満してる。
カミーラもゴーレムもお菓子の山に埋まっている。
「この辺かな。掘ってみよう」
ありすは二本のスコップを取り出し一本をカミラに渡しザクザクとお菓子を掘り返しはじめた。
「・・・」
カミラはナースと猫耳のコスプレをした二人の少女がヘルメットを被りスコップでお菓子の山を掘ってる姿を想像すると軽いめまいを覚える。
「ん?」
ありすはスコッブにお菓子を掘る感触を感じて手を止めた。
「痛い・・・」
消え入りそうな声がお菓子の下から聞こえてきた。
ありすとカミラはスコッブを放り出して手でお菓子をかきわける。
「うっ・・・」
お菓子の中から呻き声をあがる。
「あっ・・・生きてる」
「・・・心配するな・・・直に死ぬ」
かすれかかった声で答える。
「もう悪いことしないと約束するなら助けるのにやぶさめでないよ」
ありすはカミーラを抱き起こす。
カミーラは笑みを浮かべる
「止めておけ。悪人 の約束なんて当てにならない・・・それにやぶさめじゃないやぶさかだ」
「どうしてあんな下っば貴族のいいなりに?」
カミラはカミーラを問いつめる。
「そうだよ。あんなボンコツ男爵」
「私のコピーなら私と同じ力があるはずわあんな下っば男爵にあらがえる力があるはず」
「そうそうあんなチンカス男爵」
「おいおい・・・」
「ありすちゃん・・・」
どんどん表現が悪化していくのでカミラもカミーラも閉口してしまう。

「コピーの私にとってあの方しかいないのよ。私のすべてなの。チンカス男爵でも」


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