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犬猿の仲
【ファンタジー 官能小説】

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降臨-13

(うーん、頑なだな)

 少しでも口が開けばディープキスに持ち込みたいのに……俺は唇を合わせたまま胸の愛撫を再開させる。

「んぁっ」

(よっしゃ)

 堪らず喘いだ隙に舌を滑り込ませた。
 柔らかい唇……甘い甘い口腔内に夢中でしゃぶりつく。

「んっ…はっあ……んむぅっ…んん」

 薫子は息をつこうと逃げるが俺は逃がさない。
 右手で胸を弄りながら左手は薫子の頬に添えて逃げれないように固定した。

「んっ……んく」

 たっぷりと唾液を注ぎ込むと、薫子は喉を鳴らして飲み込んだ。
 それを確認してゆっくりと唇を離す。

「はっ…はっ…はっ…苦しっ……」

 空気を貪りながら文句を言う薫子。

「くくっまだまだ」

 俺は喉の奥で笑って首筋に顔を埋めた。

「はっぁんっ」

 絹のような肌は極上の舌触りで何時までも味わっていたいぐらいだ。
 軽く吸い付いたりしながら胸への愛撫は止めない。
 少しずつこの行為に慣れてきた薫子は、身を委ねた方が良いと思ったらしく、目を閉じて俺の愛撫に集中していた。

 人間の事を知る為だって?馬鹿言うなよ……骨の髄まで俺を教え込んでやる。

 俺は目の前にあるピンク色の蕾をパクリと口に含んだ。

「ああんっあ…あぁ……」

「犬神様のおっぱい……美味しいっすよ?」

「あっあっ……そんなっ」

 舌でレロレロと乳首を弾いて、反対側のも指で弄る。

「指と口……どっちが良いですか?」

「ああっ口……口が…良いっ…あんぅっ」

 よしよし、良い子だ。

「ひぅっうあぁ」

 胸を両側からよせて乳首を交互に強めに吸う。
 薫子の腕がそろりとあがり遠慮がちに俺の頭を抱いた。
 目線をあげると薄く開いた薫子の瞳と目が合う。
 暫し見つめ合って自然と笑う……ああ……可愛い……可愛いよ、犬神様……なんか惚れたかもしんねえ。
 何となくキスしたくてずりずりと伸び上がり、チュッと音をたててキスした。


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