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Twin's Story 5 "Liquor Chocolate Time"
【兄妹相姦 官能小説】

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最後の夜-9

 どん!という音が上の部屋から聞こえた。ミカは胸騒ぎを覚えて、急いで部屋を出た。
 「海棠君!」どんどんどん、「海棠君!何かあったの?」ミカはノブに手をかけた。ドアに鍵はかかっていなかった。ミカはためらわずケンジの部屋に入った。
 「な、何これ?!」ミカは立ちすくんだ。ケンジの部屋は散らかり放題だった。教科書やノート、バッグ、着替え。缶ビールの空きかんが三、四本転がっている。ミカは床にだらしなく座ってベッドに突っ伏しているケンジを抱き起こした。
 「海棠君!」
 「あ、ああ、ミカ先輩。」うつろな目でケンジはミカを見た。「どうしたんすか?なんれこんな汚いところに?」ケンジの舌はもつれていた。
 「飲んだんだね?どうしたんだ、一体?」
 「もうほっといてくださいよ。いいでしょ、飲んでも。今日、俺の誕生日なんすから。ははは〜。」
 「大丈夫なの?気分悪くない?」
 「気分・・すか?全然平気っす。それより、なんか、暑くないっすか?」ケンジはよろよろと立ち上がると、シャツを脱ぎ始めた。上半身裸になったケンジはズボンのベルトに手を掛けた。しかし、ベルトだけを外したところで、そのままベッドに倒れ込んだ。
 ミカは部屋を片付け始めた。「まったく・・・。でも、ま、こいつが何を思っていたか、だいたい想像はつくけどね。」
 あらかた片付けが済んで、ミカはベッドにうつ伏せで寝ているケンジを見下ろした。枕元に小さなフォトブックがページが開かれたまま伏せられていた。「・・・・だいたい想像は・・・つくけどね。」ミカはそう独り言を言って、それを取り上げた。開かれたページにはケンジとマユミがビーチで水着姿のまま肩を抱き合っている写真が貼り付けられていた。写真の中のケンジはまるで子どものように真っ赤になって照れ笑いをしている。「こいつ、こんな顔することがあるんだ・・・・。ん?」ミカはその足で何かを踏んでしまったのに気づき、足を上げた。「ペンダント・・・。」
 そのペンダントは鎖が引きちぎられていた。ミカはそれを自分の手のひらにのせた。ケイロンが弓を引いているが、矢はついていない。小さな星が散りばめられた愛らしいペンダントトップだ。「この矢の持ち主への想いを断ち切りたかった・・・ってとこか。」
 「おい、海棠!海棠ケンジ!起きろ!」
 「んあ?」
 「服を着ろ。風邪ひくだろ!」
 ケンジは寝返りを打って仰向けになった。かすんだケンジの目に映っているのは、自分をのぞき込んでいる・・・・マユミではないか!
 「マユっ!」ケンジは突然、身体を起こした。
 「え?!」ミカは小さく叫んだ。
 「マユっ!」ケンジはもう一度その名を叫ぶと、いきなりミカの身体を抱きしめた。「ちょ、ちょっと待て!海棠、あたしはマユじゃなくて、むぐうっ!」酒臭いケンジの口がミカの口を塞いだ。ミカは抵抗したが、すさまじい力でケンジに抱きすくめられていて身動きとれなかった。
 ケンジのキスは執拗だった。しかし、彼の唇が自分の唇をこすり、口に舌を差し込み、また舌を強く吸い込んだりされるうち、ミカの身体はだんだんと熱くなっていった。
 ケンジの腕から解放されたミカは、放心したようにぺたんと床に座り込んだ。ケンジはさっき脱ぎかけていたズボンを脱ぎ去り、黒いビキニショーツ一枚になった。そしてベッドに再び仰向けになり、目を閉じたままため息交じりに言った。「マユ、おいで・・・。」


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