投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

ゼビア・ズ・サイドストーリーの最初へ ゼビア・ズ・サイドストーリー 149 ゼビア・ズ・サイドストーリー 151 ゼビア・ズ・サイドストーリーの最後へ

Re:〜後編〜-11

「大丈夫。見て」

 デレクシスは呪文を唱えてアースの周りの土煙を風で吹き飛ばす。
 アースは両腕を頭上で交差させた姿勢で暗光を受け止めていた。
 暗光はじわじわと威力を増し、アースを押し潰そうとしている。

「あ、あんまり大丈夫そうに見えないんだけど?!」

 アースの惨状を目にしたキャラは、気持ちは焦るが何をしたらいいか分からずにデレクシスをバシバシ叩いた。
 肉弾戦はエキスパートのキャラだが、魔法戦となると素人なのだ。

「うん……そうだね」

 今は大丈夫そうだけどこのままでは押し潰されるだろう。
 デレクシスもキャラ同様に魔法戦は素人なので、さてどうしようかと叩かれる痛みに顔をしかめて答えた。

「邪魔者は動けないよ?おいでよ、キャラ」

「行かねえよ。変態野郎がっ」

 デレクシスを叩く手を止めたキャラはギリッと男を睨む。

「相変わらず気が強いなあ……言ったよね?そういう女が壊れるのが好きだって」

「オレも言ったよな?壊れねえって」

「今度こそ……堕ちてもらうよ?」

 男がふっと真顔になりキャラの背筋がビクンと凍る。
 闇魔法使い達が再び両手を上に上げ、更にもう1人が肉塊となって崩れ落ちた。
 闇魔法使いを生け贄にする事によって魔法を強化しているようだ。

バシンッ

「ぐっうっ」

 太さをグンと増した暗光がのし掛かり、アースがガクリと右膝を着いた。

「アース!」

「早く来ないと大事な人が潰れちゃうよ?ああ、それを見て絶望する君も綺麗だろうね」

 男はその様子を想像してうっとりとした表情になる。
 ギリギリとテラスの手刷りを握るキャラの爪が割れて血が滴り落ちた。

「っキアルリア」

 アースの小さな呼びかけにキャラはハッと我に返る。

「約束したろ……死にかける時は巻き添えにしてやるってな……まだ……その時じゃねぇ」

 暗光を睨み付けたまま話すアースの言葉に、キャラは目を閉じて大きく息を吐いた。

「うん」

 アースが約束を破った事は無い。

「煩いなあ……君は」

 男は軽くアースを見据えて指を鳴らす。

ゴオッ

「……っ!!」

 今度は2人の闇魔法使いが肉塊となり、アースの足元がボコリとへこんだ。


ゼビア・ズ・サイドストーリーの最初へ ゼビア・ズ・サイドストーリー 149 ゼビア・ズ・サイドストーリー 151 ゼビア・ズ・サイドストーリーの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前