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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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獲物はすぐそこに-2

みずきがこのレースに来るのはもう3度目だ。きちんとしたレース場で行われる公式の大会では無く、この山と湖の地形を生かして野外で行われるこの大会は、どちらかといえばバイク乗りたちのお祭りに近い。初心者から上級者まで、それぞれが可能なペースで参加して1日楽しむというのが趣旨で、バイク雑誌の関係各社がスポンサーについている。

ただし、メインのレースに勝てばそれなりの賞金がもらえるので、力のあるチームは選りすぐりのメンバーをそろえて優勝を狙う。みずきやマミはまだまだ初心者扱いなので、女性陣だけでゆっくり走るチームを組んでいた。仲間のうちで、大塚、斎藤、トオルを含めた男性陣10名で組んだチームは、その表情の真剣さから見て本気で勝ちにいくつもりのようだった。

 いま斎藤たちが上がって行った急斜面の先が、今回のメインのコースになる。幅の狭い林道から湖の脇をぐるりと囲む崖に出て、そこから巨大な岩がいくつも連なった難所を飛び越え、小川の流れる斜面を滑り降り、最後はまた狭い林道を走り抜けてゴールにたどり着く。ゆっくり走れば経験者なら無理なくゴールにたどりつけるが、万が一視界を遮る木々の枝に気を取られて、途中の崖から滑落するようなことがあれば湖へ真っ逆さまである。湖の淵は固い岩盤で覆われており、崖の上から落ちてそこに叩きつけられたなら、おそらく命は無いだろう。みずきも1年目のときに勝手がわからず、進む方向を見失いそうになって肝を冷やしたことがあった。ただ、これまでの大会中にそういった事故は起きていないし、スリルを楽しむのもこのレースの醍醐味である。

 木々の枝が行く手を遮るように左右から伸びている。斎藤とトオルのバイクはもう見えない。少し先にほかのチームのバイクが何台か競い合うように走っているのが見えた。マミはまだ追いついて来ない。みずきはすこしアクセルを煽り気味にして狭い林道を走り抜けた。

 湿った土の匂いを含んだ冷たい風と大きな雨粒が前方から吹きつけてくる。それを全身に感じながら、みずきはこの数日間のことを思い出していた。

 大塚は平日も休日も関係なくみずきの部屋を訪れるようになっていた。そしてときどきはマミを呼びだして、どこからか集めてきた男たちにマミをおもちゃにさせ、男たちから金を取り、すべてが終わった後、自身の興奮をぶつけるようにしてみずきを抱いた。

 マミはこの1カ月で驚くほど痩せていた。艶やかだった髪はパサパサと渇いたようになり、頬はこけ、普段からうつろな視線を彷徨わせるようになった。それでもみずきはマミを許す気持ちにはなれなかった。あいかわらずトオルとマミの関係は続いているようだったし、なによりも狂ったように腰を振りながら男たちに犯され続けるマミを見るのが楽しみになっていた。どうしてそんなふうに思うのかはわからない。ただ、マミのそういう姿を見るとみずきの内部はとろとろと溶けだし、大塚が大喜びするほどにあそこが濡れてしまう。


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