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止められない
【姉弟相姦 官能小説】

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止められない-1

「由紀(ユキ)!また遅刻ですよ」
進藤家の朝はこの瀬里奈の言葉から始まる。
「起きるってば…姉さん」
由紀と呼ばれた少年は、端正な顔をゴシゴシとこすり起きあがる。
進藤家には姉の瀬里奈と弟の由紀の二人だけだ。両親は交通事故により何年も前に亡くなった。
二人には身よりもなく、当時中学生であった瀬里奈が必死に働き、二人は生きてきた。
自分を養い、また大変な美人である瀬里奈に由紀は憧れと尊敬の念を持ち、影ながら自分を支えてくれる由紀を、瀬里奈は愛していた。
「今日は朝にならないと帰ってこれないかもしれませんが食事とか大丈夫?」
心配そうな顔をして言う瀬里奈に、
「大丈夫!姉さんは安心して仕事してきてよ」
由紀はニッコリと笑って返事をする。
由紀は、例え大丈夫じゃなくても同じ返事をしただろう。姉にこれ以上負担をかけたくない。
「じゃ気をつけて」
「由紀も大学しっかりとがんばって」
そう言って、瀬里奈は家を出た。
瀬里奈の仕事はある会社の事務員と、もう一つ…
その日の夜…
ギシッ…ギシ…
「はぁ…あぁ…んぁ…ダメ…!」
瀬里奈は都内のホテルで男の上に跨り、貫かれていた。
男の名は、郷田重蔵(ゴウタジュウゾウ)。会社をいくつも経営する大金持ちである。
瀬里奈は16才の頃に郷田にその美貌を見初められて以来、月に数回抱かれて多額のお金をもらっている。
当時の瀬里奈ではいくら働いても、子供では大した給料にならず、また由紀を養うためには選択の余地はなかった。
「ほれ!もっといやらしく尻を振れ!」
下卑た笑みを浮かべながら自ら瀬里奈を突き上げる。
「ひゃ…!郷田様…激しい…!」
そう言いつつも何年も抱かれてきたせいで、体は快感を感じ、求めてしまう。
「激しいのが好きだろうが!ホレ!」
さらに下から激しく突き上げ、パンパンと、肉のぶつかりあう音が更に大きくなる。
「あっ、あぁ!いぃですぅ…!」
快感のあまりつい言ってしまい、瀬里奈も自然と腰を動かしてしまう。
その嬌声を聞いたあと、郷田は瀬里奈を下に、正常位にして更に激しく腰を振り、瀬里奈の豊かな美乳を揉みしだく。
「最高だ瀬里奈…!お前の体もマ○コも!最高だ!!」
「ん…!ピチャピチャ…ペロ…」
郷田が瀬里奈の口を犯し、舌を絡めてくる。嫌悪感で吐きそうになるが、振りほどくことはできない。
「お、おぉ…!いくぞ瀬里奈ぁ!」
射精が近くなり更に速い腰使いで瀬里奈を追い詰める。
「だめぇ!い、いくぅ…!」
ドピュドピュ!ビュビュー!
瀬里奈の美しい白い肌に白濁液がふりかかる。
「さあ…しっかりと綺麗にしてくれよ」
郷田は、瀬里奈の愛液でベチョベチョになったペ○スを眼前にやり、フェラを促す。
「はい…ん…ピチャ…ペチョ…」
瀬里奈は特に反対する素振りを見せず、萎えた郷田のペ○スに舌を這わし、丁寧に舐め回す。愛液を全部舐め終わった頃には、郷田のペ○スはすっかりと堅さを取り戻していた。それはつまり、行為の再開を意味する。
「さあ…続きだ」
行為の後、帰路に着き瀬里奈は自室のベッドに暗い顔をして座っていた。郷田に抱かれることが以前よりかなり苦痛になっている。その理由はやはり…
(由紀…)
最近ますます由紀に対する想いが強くなり、想えば想うほど郷田との行為に嫌悪感が増し、自分は汚れていると思ってくる。
由紀は血の繋がる弟であるため、この想いは禁忌なものであろう。しかし、あのいつも優しい弟を愛することをやめることは、もう不可能なのだ。
「由紀…くっ…うぇ…」
なぜ彼を想うとこんなに心が暖かくなり、悲しくなるのだろう。
瀬里奈は思わず涙を流してしまう。するとそこに、
ガチャ…
「姉さん帰ってるー…って!どうしたの姉さん!?」
由紀が部屋に静かに入ってきた直後、瀬里奈の涙をみて、彼女の元に駆け寄る。
「ゆ…ゆき…う、うぅ…ぐす…」
由紀の顔を見たらなぜかどんどん涙が溢れた。
「姉さん…どうしたの?何かあったの?」
静かに優しい声音で由紀は語りかけるが、瀬里奈はただ涙を流すばかりで喋ろうとしない。
しばらく沈黙が続いていたが、不意に由紀が口を開いた。
「ホテル行くの…辛くなった…?」
その言葉に、由紀の胸に頭をもたれていた瀬里奈はビクッと反応して、真っ青になった顔で由紀の顔を見る。
「な…なんで…」
それ以上言葉が出てこない。
(ばれてた…?)
そう思うと、一気に自分の体温が低くなるのを感じた。
由紀はわずかに悲しみを宿した顔で、いつもと同じ優しい声で話だす。


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