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カレーを食べに
【コメディ その他小説】

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カレーを食べに-6

 家に帰ったらこの顛末を家族に聞かせてやろう。きっと家の中には笑い声が満ち溢れることだろう。自分も爽やかな気持ちになり、家族を笑顔にすることもできる。そんなランチタイムをとることができた今日という日は、最高の1日だったのではないかと彼女はひとり思った。

 ラッシュタイムの満員電車さえも今日は苦にならない。ひとは気持ちの持ち方ひとつで、どんな状況でも楽しくいられるのだなあ。そんなことまで思う。

 ふいに彼女のケータイが鳴った。母親からのメールだ。混んだ車内でポケットからケータイを取り出して画面を開く。

『今日の晩ご飯、カレーやから』


(おわり)


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