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キスの花束を
【女性向け 官能小説】

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出会い-6


「兄さん。僕が紗江子さんを送るから」

「おまえ、ちゃんと帰って来いよ?
送り狼になるなよ?」


「古っっ!いまどきそんな言い回ししないから!」

「いいんだよ!とにかく紗江子は俺の大事な同僚だからな!」

「はいはいはい。兄さんは明日香さんを送ればいいんだよ!
兄さんは逆に帰って来んなよ!
明日香さんをモノにするまで帰るなよ」

「うるせ・・・」


啓と司君の間で
そんな会話がされている事は
頭の隅で聞こえていた。

それから私は司君にタクシーに乗せられた。


「紗江子さん。家の説明できる?」

「できましぇん・・・・」

「ほら。しっかりして。あんまり酔ってるとお持ち帰りしちゃうよ」




私の酔いは本物だったけど
割と意識はしっかりしてた。

伊達にトシを食ってるわけじゃない。
伊達に飲み会の場数を踏んでるわけじゃない。

タクシーの中で軽く寝たら
家につくころには
覚醒する自信はあった。




お持ち帰りされちゃうのは
私じゃなくて

君だよ。

ツ・カ・サ・君♪








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