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凌辱の部屋
【レイプ 官能小説】

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凌辱の部屋-1

 20代も終わりに近づくにつれて、会社でのやりがいや責任は右肩上がりに増えていき、そのぶん恋愛にまつわる出来事は静かに遠のいていく。そんな気がしてならない。

 大学を卒業して入社したばかりの頃には、男性の先輩や上司からあれこれとかかっていたお誘いの声も、最近はさっぱり聞こえてこなくなった。何度かおつきあいはしてみたものの、どうにもうまくいかない。彼らはわたしにとって仕事以上に大切な存在にはなり得なかった。それだけのこと。

 わかってはいても、同級生が結婚したり出産したなんていう話を聞くたびに、ちょっと寂しくなる。やりきれないような気持ちになってしまう。わたしだって仕事だけに生きたいわけじゃない。頼れる男性の腕の中で、癒される時間を過ごしてみたいと思うときもある。

 はあ。そんなこと考えてもどうしようもない。だからまた頭の中を仕事一色に塗りつぶす。デスクの上でパソコンが小さな音をたてる。メールの着信。内容を確認する。

 目をみはる。全身に鳥肌が立った。

 わたしが初めてリーダーを務めるプロジェクトの企画が無事に会議で通ったという知らせ。このために何カ月も頑張ってきたんだから、嬉しくないわけがない。

 思わず立ち上がって叫ぶ。

「みんな、アレ、通ったよ!!ありがとう、ほんとにお疲れ様!!」

 わっ、と同じチームを組んでいたメンバーの声があがる。歓声と拍手が湧きあがる。

「上原さん、やりましたね!」

「すげえ、これからまた忙しくなるなあ」

「おめでとうございます!最後まで一緒に頑張りましょうね」

 まだ企画を実行する許可が下りたというだけで、何も始まってはいない。けれども高ぶる気持ちは抑えられず、こみあげてくる快感は身震いするほどだった。


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