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ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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時の邂逅-23

「違う違う!こんなのは間違っている!何故だ!?」

 デレクシスは怪鳥に向かって叫ぶ。
 彼の目からは無意識に涙が零れ、下に落ちた。
 しかし、怪鳥の目は死んだままで……本能的にグパッと開けた口の中、喉の奥に光が集まるのが見える
 デレクシスは慌てて旋回し、大きく距離をとった。
 怪鳥の口から出た光の塊はデレクシスの脇腹をかすった後、背後で爆発する。

ドゴオォン

「っくうっ」

 真後ろで起きた爆発はデレクシスを吹き飛ばし、木々をなぎ倒した。

(っ鼓膜やられた)

 キーンと耳鳴りがして音が聞こえない。
 デレクシスは体制を整えつつ、左耳を押さえて軽く頭を振る。
 すると、目の前に怪鳥がいきなり現れた。

「!!!!」

 再び光の塊が襲い、デレクシスは直撃を受ける。

「デレク!!!」

 デレクシスの目に映ったのはサガンの顔、怪鳥の虚ろな目、そして……真っ青な海。

(……ああ……ウィルの目の色だ……凄く……綺麗だ……)

 次の瞬間、爆発の衝撃が体を襲いバラバラに吹き飛ばされた感触がしたが……音は全く聞こえなかった。


 …………っレク…

(……?……)

 ……デレク……

(……ウィル……?)

「起きろ!デレクシス!」

スパーンッ

 ハッキリと声が聞こえた瞬間、左頬を叩かれたらしく頭の中でクワンクワンと音が鳴る。

「……?キアルリア…姫?」

 自分に股がって頬を叩いた犯人は、どうやらこのお姫様のようだ。
 デレクシスはジンジン痛む頬を擦りながら記憶を辿る。

「戻っ……た……?…っ!ウィルは?!」

「きゃっ」

 デレクシスはガバッと体を起こし、その勢いで後ろに倒れそうになったキアルリアを慌てて支えた。

『落ち着け、ウィルなら無事だった』

 横から聞こえた声に目を向けると、獣型のグロウがちょこんとお座りをしている。

「グロ…ウ……?」

(ウィル?だった?)

 キアルリアが居るという事は、元の時間帯に戻ったのだろうが、グロウの口からウィルの名前が出た。


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