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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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戯れの記憶-5

「斎藤は知ってるの?君がこんな女だって」

「さあ、どうかしら」

「僕は知っている。どんなにひどい女かっていうこと。でも、そのひどい女がずっと忘れられなかったんだ」

 エリナはトオルの唇をそっと指先で突いた。

「おしゃべりはもういいわ。そんなことをしにきたわけじゃないんでしょう?」

 もう一度だけ顔を見合わせて唇を重ねた後で、エリナはトオルの手を引いて寝室へと誘った。トオルの抱き方は技巧的ではなかったけれども、その瞳は十分に性的でエリナを興奮させた。お互いの肌を味わい、気持ちの良い場所を探り合い、求め合う。

 相手に強く求められていることがわかれば、体はしっかりと反応してそれにこたえようとする。セックスの気持ちのよさは、一部の男たちが勘違いしているように男性器の大きさなどで決まるものではない。トオルの素直な愛撫はきちんとエリナに絶頂感を与えることができた。またエリナもトオルをしっかりと感じさせ、興奮させて射精へと導いた。

 こういうセックスができる男は意外と多くない、とトオルの頭を撫でながらエリナは思う。この男とはもう少し関係を続けることになるだろう。また、斎藤とのセックスはきっとこれよりも素晴らしいものであるに違いない。

 いくつもの楽しみを手に入れて、エリナはとても嬉しくなった。くすくすと笑うエリナを不思議そうに見つめるトオルとふたり、いつのまにか幸せな眠りに落ちていた。


 また、林田みずきの企みによって坂本マミが地獄の責めを与えられることになるのは、この少し後のことである。

(つづく)



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