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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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加藤エリナという女-5

 彼女の学校には「カウンセリング室」というものがあり、カウンセラーと称する退職後の教師が常駐していた。いわゆる生徒のお悩み相談室である。

 カウンセリング室の扉をコンコンと叩くと、中から『はあい』と間延びした返事が聞こえた。

 エリナはそっと扉を開け、優しげな表情をしたおじいちゃん先生の前に立ってこう言った。長い睫毛にふちどられた大きな瞳を伏せながら。

「あの・・・わたし、体育の先生にいやらしいことをされているんです・・・誰にも相談できなくて・・・」

「えっ?」

 そこでエリナは毎日のように教師に無理やり犯されている、というようなことを涙ながらに話した。涙は意識せずとも出てきたし、合意か否かを別にすれば、教師にされてきたことも本当のことである。おじいちゃん先生は彼女をぶあつい手のひらで「可哀そうに」と慰めながら怒りで顔をどす黒くさせ、その場で校長先生に電話で連絡を入れた。

学校側から連絡を受けた両親は怒り狂い、訴訟も辞さないと息巻いたが、エリナは騒ぎを大きくしてほしくないからとそれを押しとどめた。

 その後、彼女がその男性教師と会うことは二度と無かった。2学期から体育の授業は別の教師に変わり、事情を知らない同級生たちは素敵な先生が急にいなくなってしまったことを残念がった。彼がその後どうなったのかは、エリナも知らない。


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