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BESTOWERS
【ファンタジー 官能小説】

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Invasion U-2

「それに、貴様らを尋問して情報を聞き出そうとしたところで、無意味なことよ。貴様らは、教えに背くことなく死ねるならそれを大喜びする輩だ。……尋問など貴様には意味が無い。そう、貴様らにはな」

 鉄の表情を崩さずにエイダに語るアルバーメフだったが、その表情はエイダより、自らの記憶に語りかけているようであった。だが、その様子を訝しんだエイダが男に問いかけるより先に、アルバーメフはエイダに近づくと正面から彼女の太ももを強引に掴んで抱え上げた。

 持ち上げられたことにより少し鎖がゆるみ、腕にかかる圧力が弱まる。だが、腕のことを気にかけるほどの余裕を、エイダは失っていた。

「……ガッ!……はぅ、あ……」

 抱え上げると同時に、アルバーメフの剛直がエイダを貫いていたのだ。経験のないエイダが知る由もないが、アルバーメフのものは、彼の身長と同様に規格外の大きさであった。それが一切の躊躇もなくエイダに突き立てられ、彼女の純血を司る淡い壁を貫いたのだ。

 体の内側から、すべてを燃やし尽くすほどの痛みが生まれ、エイダの意識を焼き尽くす。

「痛いか? それが敗北の痛みだ。よく味わえ」

 これは愛の情事ではない、子を宿すための儀式でもない。まして快楽を求める浅ましい姦淫などであるはずがなかった。これはただの、掠奪であった。

 アルバーメフは、痛みに顔を歪めるエイダを気にも留めず、強引な性行為を開始した。お互いに向き合う形で抱えられたエイダを、腕で持ち上げ、そのまま落下する力に従って串刺しにするのだ。

「……ッグ! ……ッ」

 エイダの体は全てアルバーメフに委ねられている。大地を踏みしめる足は太い腕に抱え上げられており、力を込めて痛みを堪えることすらエイダにはできない。

 全裸の女は、鎖で縛られ、男の剛直で蹂躙される。そして男は衣服を最低限ずらすだけで、女を征服する。力関係を如実に表すこの構図は、エイダにとって屈辱的であった。血がにじむほど噛み締められた唇は、痛みを堪えるためだけの動作ではないだろう。

 落下に任せて根本まで串刺しにされた体は、すぐに乱暴な力によって引き上げられる。そしてそのまますぐにまた串刺しにされる。自然と、エイダの顔は苦痛に歪んでいた。

「フ、いい顔をしているぞ」

 抱きかかえられた体勢では、互いの表情は隠すこともできない。苦痛を訴える表情は、この男の欲望を満たすことにしかならない。そう理解したエイダは、表情を無理やり引き締める。

 激痛を、上回る怒りで塗りつぶし、表情に浮かび上がらせる。

「それでこそ、だ」

 ただの男なら、それだけで竦み上がってしまいそうな肉食獣の表情を浮かべるエイダを、アルバーメフは満足気に見据える。

 エイダの体は彼女の意志を全く無視して持ち上げられ、そして再び落下し、貫かれる。体内を抉る異物は変わらず彼女に激痛を強いていたが、エイダはアルバーメフを睨めつけながら、眉毛をぴくりと動かすだけで、今度は声すら上げなかった。

 痛みは絶え間なくエイダに襲いかかっていたが、エイダはそれに慣れ始めていたのだ。戦闘と、負傷は彼女にとって日常だ。ただの激痛なら、精神力と慣れで耐えることができる。

 だからこそ、自らの身体が熱を帯び、そして下半身から確実に伝わってくる疼きにいち早く気づいてしまった。

「……これ……はぅ……うぁあ」

 思わず漏らした声は、苦痛を堪える硬い響きではなく、女性的な甘い官能の音であった。それに誰よりもエイダ自身が驚愕する。

「貴様が寝ている間に薬を使わせてもらった。かなりの量を使ったはずだが、流石にタフだな」

「……このッ! 変態野郎が!」

 言葉責めや、精神的な動揺を誘う責め方というものを好まぬのか、男はエイダの疑問を察するやそれに答えてやった。無論、エイダがそのような気遣いに礼を述べることはない。自らの体を蹂躙されるばかりか、怪しげな薬を使われたと知り、赤毛の女は怒りに顔を染める。

「貴様の体はもう俺のものだ。所有物をどう扱うかは俺が決める」

 傲岸不遜に言い放った男は、その言葉を証明するように、肉棒を叩きつけた。

「ふあっ……クソっ……が……」

 薬を使われたとしても、殺したいほど憎い男に自らの甘い声を聞かれることの羞恥と屈辱は測り難いほど大きい。

「余裕がありそうだな。……ふん、それなら貴様の立場をわからせてやろう」

 アルバーメフは懐から瓶を取り出す。蓋を開けるやいなや、エイダがその存在を認識するより早く、彼女の口腔へと瓶の入り口を押し込んだ。

 突如流れこんでくる液体はあっという間にエイダの口内を満たし、そして途切れることなく注ぎ込まれていく。

「……んぐっ!?」

 エイダを壁に押し付けて両手を自由にしたアルバーメフは、片腕でエイダの喉を掴み顔を無理やり上に向かせているため、エイダが耐え切れずに口内を満たす液体を嚥下するのに時間はかからなかった。

 陶器のように美しい色をした喉が動き、少ないというには無理のある量の液体をエイダの体へと取り込んでいく。瓶の中身全てをエイダの体内に注ぎ込むまで、アルバーメフは手を離さなかった。

「……グ……ハァッ! お前、今の……」



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