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調教の館
【その他 官能小説】

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第3章-1

第3章

私はネットで募集をした恭子という32歳の女を調教し、自分の女にした。
この女も今では、しっかりと私の専属奴隷になっている。
好きなときに縛り、好きなときにいたぶり、私が犯してきた女だった。


しかし、飽くなき欲望を求める私は、それだけでは飽き足らない。
また、新たなる標的が欲しくなってくるのだ。

それはS男又はサドという性癖を持った男の性なのかもしれない。
縛りたい、いたぶりたい・・・そういう女に出くわすと
私の心が疼くのである。

私自身が、抑えきれない欲望に打ち勝つことが出来ない、麻薬のような物だった。
どんなに良い女を私の専属奴隷として飼っていても、
痛めがいがある新しい女に出会うと、その思いが強くなるのだ。
どんな女でも、いつかは飽きが来る。

子供が、母親から与えられた新しい人形を、始めは珍しがり、こねくり回して遊び、
やがてそれに飽きて捨て、新しい人形を欲しがる子供の欲望に似ていた。

しかし、私に虐められ、壊され、犯され、捨てられた女でも、
私を忘れられないと言う。


私のことを(今までで、最高のS様でした)と、どの女も言う。

そして、一度は捨てた女でも必ず戻ってくるのだ。
その女達は私の調教を受け、それが元で一段と良い女になって戻ってくる。

女の名前は芳恵と言った。
27歳で、アパレル関係のデザイナーをしている女だった。
いつも着飾り、センスが良い服を身につけ
お洒落な女である。


その女もヒイヒイと泣き叫び、涙と血を流して逝った女だ。
一度、M女として私の調教を受けた女は、まともなセックスなど出来ない。
私と別れ、普通の男と出会い、又は結婚し、型どおりのセックスをしても
その女達の心を、そして欲望を満足させることは出来ないのだ。

縛られ、虐められ、その果てに素っ裸にされ、縛られながら私に犯されたこと、
(ご主人様との、様々な熱いその思いを、どうしても忘れることが出来ません)
というのだ。

芳恵は、いつもオナニーするときには、無意識で私とのことを思いながらすると言う。
逝きながら、私を心で呼び、慕っているという。
そして、もう一度自分をかまって欲しい、と逢いに来たのだ。

(あの身が引き裂かれるような、激しい調教を受けたいのです)という。
それで私は女に聞く。

「お前は、あの時の私の激しい調教で、何回も失神し、のたうち、死にそうになったのに
 そんな苦痛をもう一度味わいたいのか?」
 と私は問うのだ。

「はい、もちろんです。
 もう一度でも、堅太郎様の調教を受けられることが出来るのなら、例え死んでも悔いはありません」
 そう言って真剣な顔をする女の可愛さ、いじらしさが、私には堪らない。

その眼は真剣であり、心からそう思っているのが解る。
それから、私の監禁部屋で磔台に縛り付けるとき
全裸の女は豊かな乳房ときゅっと締まったウエストで、その姿はビーナスのようだった。

その女を、皮膚の皮が剥けるほど鞭で叩きのめし
様々な調教をし、女の口の中で射精した時の、女の歓喜の顔。

そして最後に再び磔台に大の字で縛り付け、片足を上げさせ、
立ったままで犯したとき、女の顔は喜びに満ちあふれていた。

その顔は泣いていた。
泣いていても、悲しいのではない。
苦しいのではない。
それは女のうれし涙なのだ。

その涙の顔にキスしながら、立ったまま結合する。
私のペニスは女の秘肉で締まり、私は思わず逝きそうになる。
女も痙攣し、身体を震わせ幾度も逝った。

そして、再会のセレモニーは終わったのだ。
芳恵は、暫く私に抱かれていた。

洒落たエロチックな下着と、セレブなファッションを身につけ
細い手首に、カルティエの時計を巻き
意気揚々とした顔をして帰って行くのだ。

「ご主人様、今日は芳恵の我が儘を聞いてくれて、嬉しかったです。
 又、して欲しくなったら、来ても良いですか?」
 と、愛らしい顔をして私を見つめる。

私は、片目を瞑り、ウインクをした。
言わなくても、それだけで芳恵は理解しただろう。

芳恵もニコリと微笑みを返し、去っていった。

それ程に、女とは不思議な生き物である。





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