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ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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焔の決断-13

「酔ってるしね……今日はこれで勘弁してあげるよ」

 そう言いながらラインハルトの手が2人のモノを扱きだした。

「はっあっ!」

「気持ち……良いだろう?」

 腰が自然に動き、ラインハルトの手の動きとシンクロする。
 グチャグチャという水音は2人の体液が混ざった音……体の全神経が一ヵ所に集まってきた。

「はっ……はっ…ラインっ……も……」

 エンはラインハルトにしがみついてなんとか我慢するが、腰がガクガク震えて耐えられそうにない。

「ふ……く……私も……」

 ラインハルトの動きが速くなり、堪えていた快感が一気にに爆発した。

「出っ……うあっ!」

 エンはしがみついたラインハルトの肩にギリッと爪を立てた。

「ぐっ…あぁ」

 ドクンッとエンが跳ね、ラインハルトの手の中で果て、ラインハルトもそのまま全てを吐き出す。
 ビクビクと何度も体を震わせるエンをギュウと抱きしめたラインハルトは、聞き取れない程小さな声で囁いた。

「……好きだよ……」

ーーーーーーーー

 パチリと目を開けたエンはそのままパチパチと何度も瞬きをした。

「え〜っとぉ……」

 今の夢はただの夢か……それとも一昨夜の記憶か……。
 もぞもぞと体を起こしたエンは、朝勃ちしている元気な息子を無視してベットへにじり寄る。
 うつ伏せで呑気に寝ているラインハルトの毛布を軽くはぐって、左側のシャツを少し降ろした。
 そこには、自分がつけたと思われるくっきりとした爪跡。

「……わお……記憶の方か……」

 どうやらラインハルトの言った通り、エンが襲ってエンが脱がして……。

「う〜ん……僕ってゲイだったのかなぁ〜?」

 ラインハルトの服を戻したエンは、床に胡座をかいて座り、腕を組んで首を捻った。
 女の子は大好きだ……柔らかい胸やしなやかな脚に魅力を感じるし、今までだって何度も女の子を抱いてきている。
 しかし、相手が男でもそういう事が出来たという事は……そっちのケもあるのだろう。

「成る程、バイセクシャルか」

 女も男もオッケー……27にして新たな性癖発見だ。

「そうなのかい?」

「どあっ!?」

 すっかり油断していたエンは驚いてラインハルトを見た。
 ラインハルトは眠そうに目をしぱしぱさせ、腕をついて体を起こす。


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