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ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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焔の決断-10

「そろそろキアルリアに怒られに帰ろうか?」

「うわぁ……キャラって怒らすと恐いんだよねぇ〜」

「ははは、確かに」

 2人は立ち上がって街まで歩く。
 しかし、エンの胸には妙なしこりが残ったままだった。


 『言の葉亭』に戻ると案の定キャラに怒られ、罰として閉店後の片付けと掃除は2人の仕事となった。

「う〜ん……こんな姿はファン国民には見せられないなあ……」

 妹姫に怒られ、床のモップがけをする兄王……情けない事この上ない。
 黙々と作業して終わった頃には2人とも疲れてぐったりしていた。

「ライン?シャワーだけでも……」

 部屋に戻ってベットに突っ伏したラインハルトに声をかけたのだが、彼はそのまま寝息を立てていた。

「ありゃりゃ……」

 空中散歩に慣れない肉体労働で大分疲れたらしい。
 仕方がないのでエンもシャワーを諦め、床に布団を敷き、自分はそっちで寝る事にした。

ーーーーーーーー

 エンの押し付けた唇から舌が潜り込んできて口腔内を探りだした。

「っふぅっ……」

 その舌は異常に熱くて、熱でもあるんじゃないかと思って、ラインハルトはエンを引き剥がす。

「あれ?嫌?」

 悪戯っぽく笑うエンを無視して、ラインハルトはエンの額に手を当てた。

「なぁにさあ〜?」

 エンは嫌そうに顔を背けてその手を避ける。

「いや……熱かったものだから……」

 酔っ払った上に、熱も出ているのなら、この変態じみた行動も頷けた。

「ああ……僕ねぇ興奮すると体温あがるみたいなんだよねぇ〜」

 ……と言う事はただ酔っ払っているだけでこの行動……どうやら酒癖が悪いようだ。

「男相手に興奮したんだ?」

「あはは〜そうみたい。僕ゲイの素質あんのかなぁ?」

 ケタケタ笑ったエンは再び唇を重ねてくる。

「はっ……そうかも?」

 唇が離れた隙にラインハルトは答えた。

「ねえ、男同士ってどうやってヤルのさ?」

「シラフの時に誘ってくれたら教えてあげるよ?」

「酔ってないしぃ〜」

「酔ってる酔ってる」

 ラインハルトは苦笑いしてエンを抱えるとベットに寝かせる。


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