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『壊』
【エッセイ/詩 その他小説】

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『壊』-1

未だ壊さず
何故?
其れは御前しか居ないから
私が一番恐れているのは
退屈が訪れる事

未だ壊さず
何故?
其れは私が飽きてないから
私が一番恐れているのは
他人に御前を汚される事

『君もう要らない』
私が呟いた

御前が壊れたら
又新しい玩具を捜す
其の後で
御前を棄てればいい

形在るもの
所詮限界が在るもの
形無いもの
所詮瞳に映らないもの

其れ故に
人は直ぐに壊れるんだ

壊れた物は
美しい?
其れとも
疎ましい?

其れは御前にしか判らぬ

為らば私は
何度も壊そう
そして私は
何度も謂おう
『君もう要らない』

御前の躰に
私という
形在るもので
傷付けよう

『君もう要らない』
何時か私が謂われる迄


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