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天使のなげキッス
【ファンタジー 官能小説】

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運がない男-1

 僕はとてもついてない男と自覚している。


僕は東京の大学に通う冴えない学生だ、金がないからボロアパートに住んでいて、バイトはと言っても時給の少ない仕事しかありつけない、勉強もはかどることはなく、単位を落としまくっている。


 最近同じ大学の女の子にフラれた。


その女の子はそう可愛くもない娘だ、化粧は濃く、香水が鼻につくほど臭い、目が狐の様に細く、鼻の穴がでかい、ブスと言っても差し支えない、だけど僕は自分の身分に相応しいと思い、交際を持ち掛けた。すると彼女は僕を汚い物でもみるように言いやがった。

「えっ冗談でしょ、あんた自分の顔見て言っているの?」

僕あ唖然とした、彼女は続けて僕に罵声を浴びせた。

「あんたみたいなゲス男と付き合う訳ないでしょ、気持ち悪い、もう私に付きまとわないでよ」

そういうと彼女は僕の顔に唾を吐き、さって行った。

災厄な女に告白してしまった。もっとリサーチしなかった僕も悪いが、あの女に目を付けた運のなさに、僕は無性に腹が立った。


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