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淫欲マンション
【若奥さん 官能小説】

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第4章-9

翌朝、目が覚めると、私と光一さんは服を着たまま自宅のベッドの中でした。あの後、どうやって、峰岸さんの家から帰ってきたのか覚えていません。しかし、私の股間に付着した乾いた精液が昨夜の出来事が夢ではないことを物語っていました。

ようやく起き出した光一さんは、酔い潰れてしまったことを、照れくさそうな顔をして謝るのでしたが、それ以上に悪いことをした私には、それを非難する資格はありませんでした…。

それから数日間は、峰岸さんも留守なのか、顔を会わすこともなく平穏な日々が過ぎていきました。しかし、あの峰岸さんのことですから、何時、どのようにして私を貶めるのかと思うと、私の心中は決して穏やかではありませんでした…。

――そんなある夜
「ただいまー」
「お帰りなさい。早かったのですね」
「うん。それより、大変だ。テレビ、テレビ」
光一さんは仕事から帰るなり、テレビのスイッチを入れます。
直ぐにニュース番組が写り、固い表情の女性アナウンサーがニュースを読み始めました。

『今日の夕方、MIJ投資顧問の代表、峰岸純一郎容疑者が詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。峰岸容疑者は実際には多額の損失を出していながらそれを隠蔽し、企業の年金基金を中心に多額の運用資金を集めていた疑いが持たれています。被害額は数百億円にのぼると見られ――』
画面には、警察車両の後部座席に座った峰岸さんの表情のない顔が写し出されていました…。

「しかし、びっくりだよな〜あの峰岸さんが詐欺だなんて…」
「峰岸さん、どうなるのかしら…」
「有罪はほぼ確実だろうし、賠償のこととかを考えたら、全財産も失うんじゃないかな〜」
「そう…」
そう聞いて、私の心の中は、もうあんな酷い目に合わなくてすむという安堵感に、何故か峰岸さんへの同情が入り混じってきて、複雑な気持ちでした…。

「なあ、寛子」
「は、はい」
「思ったんだけど、このマンション引き払って、別の所に引っ越さないか?」
「えっ…どうして?」
「だってさぁ…警察に逮捕された人が隣にいるなんて、なんか嫌だし、それに、もう玄関の所にマスコミみたいなのが居るんだよね。なんか落ち着かないだろう?」
あれだけ峰岸さんに心酔していたのに、現金なものです。でも、私もようやく峰岸さんという呪縛から解かれ、普通の生活に戻れるなら、反対する理由もありません。

「分かりました。でも、次はこんな高級な所ではなくて、普通のマンションがいいな」
「あぁ、分かった。じゃあ、早速知り合いの不動産屋に探してもらうよ」

もう、峰岸さんに関わることも、思い出すこともありません。

このマンションで起こった悪夢のような出来事…
光一さんを裏切ってしまったという私が犯した過ち…
それを心の奥底に封印して、私は、再び、光一さんの妻として普通に生活していくつもりです……。



でも…



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