Invasion Ⅰ-7
そして崩壊は一瞬で起こる。
「ふ……んん……ぐっ……ああ……ひああああ！ うああ！ いやぁ……だめええ！」
遂に、少女が守っていた最後の砦さえ陥落する。部屋には少女の『低俗な喘ぎ声』が響き、同時に少女の絶望が口を突いて零れていく。男の興奮は絶頂に達し、こちらも堪えきれずに笑声を上げる。
「ク、クク……クハハハハ！ もっと鳴け！ 哭けよ淫乱！」
ラスプーチンは一層激しく少女の腰に自らを打ち付ける。敗北した少女は、ただ両腕でベッドのシーツを握り締めることしかできない。敵に慰み者にされ、自らも快楽を浴びせかけられながら、エステルにできる唯一のことがそれだけなのだ。魔族と戦い、それを討ち滅ぼす戦士はそこにはいない。いるのは、陵辱され、悦ぶ淫らな少女であった。
「ああああ！ イヤ！ いやああ……ひうっ！ あぁ……来る！ なにか……くるぅ！」
「ハハハ！ 処女でイクのか？ 淫乱め。いいさ……イケよ。ほらっ！」
ラスプーチンの肉棒も限界だった。破瓜したばかりの少女の穴はきつく彼の肉棒を締め付け、少女の乱れ様と鳴声は彼の興奮を増長させる。
「『イク』？ これっ……が？ んあっ！」
自らに訪れつつある一つの臨界点、男に教えられた言葉が少女にその存在を認識させる。そして、男は遂に最後の一突きを少女に打ち込む。限界まで引き抜き、叩きつける一撃に、少女の理性さえも同時に消し飛んだ。
「ひっ！ あああ！ くるぅ！ 『イク』……あっ……あっ……ひああああああ！」
根本まで叩き付けられた肉棒が脈動し、男の欲望が少女を汚していく。初めての絶頂に体全体を蹂躙されるエステルは、意識すらできずに男の精液を中に注ぎ込まれていく。
「ああ……ひぐっ……あ……ああ……」
絶頂が収まると、少女はぐったりと力を失い、ベッドに崩れ落ちる。シーツが破れるほど固く握られていた手からも、力が霧消していた。男が自らを引き抜くと、少女の蜜壷から赤と白の混ざり合った液体が零れ落ちる。決定的な敗北の証だ。
「ほら、口開けなよ」
力の抜けた少女を仰向けにすると、男は半開きの少女の口に肉棒を差し込んだ。普段の少女ならそれを噛みちぎろうとするだろうが、体の力と気力が抜けきった少女にそんなことはできない。ただ男の肉棒にされるがまま、口内さえも蹂躙されていく。男の精液が発する生臭さとほろ苦さと同時に、鉄臭さが少女の口に広がっていく。その鉄臭さが、少女に『奪われた』ということをはっきりと自覚させた。
「……ク、クク……」
糸の切れた人形のような少女に自らの欲望を掃除させる男は、ふと異変に気づくと、堪えきれずに再び笑声を零す。
「クハハハ！ クック……いいね、その眼……」
絶望感に支配されていた少女の眼、そこには再び、焔が灯っていたのだ。再び、ラスプーチンを殺さんばかりの眼光を浴びせかけている。
「クク……いいぞ、その方がやりがいがある。簡単に堕ちるなよ？ 玩具」
少女の口を蹂躙するものが、再び怒張していくのを、男は感じていた。