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ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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マリッジブルー-8

「キアルリアが言った通り、ホントいい娘だよな……包容力があるっつうか……あるがままを受け入れてくれる感じ?」

「アース殿に言われずとも分かってるよ……だからステラを選んだんだ」

 ノロケるギルフォードにアースは笑ってグラスを掲げる。

「意外と爆乳だし……あの胸に顔埋めたら気持ちいいだろうなぁ……」

「をい」

「結婚する前に1度抱いとくか……」

「貴様っ」

ガシャーン

 ギルフォードがグラスをアースに投げつけ、アースはそれを軽々と避け、グラスは壁に当たり盛大な音をたてた。

「止めないか……私の部屋が散らかる」

 ラインハルトの言葉にギルフォードは顔を背け、ニヤニヤ笑っているアースは指を動かして魔法で割れたグラスを片付ける。

『つうか、何?この、キアルリアと寝た男大集合的なメンバー』

 突然のグロウの言葉に他の3人は大爆笑した。

「エンも呼ぶか?」

「エン君とも寝たのかあの子は?」

「アンタのせいであいつは躰を開き易いんだよっ」

 初めてがレイプだったのであまり自分を大事にしない、とアースはラインハルトにツッコむ。

「あうっ」

「でも、いいなぁキアルリアの処女……」

 傷つくラインハルトをほっといてアースは酒をあおり、愚痴る。

「ふっ、締まりはいいし、反応は初々しいし……ゲイの私からしても最高だったぞ?」

 仕返しとばかりに自慢するラインハルトにアースは羨ましそうな視線を送り、それからの会話はやっぱり下品な下ネタトークへと展開していくのであった。


 夜も遅くなりアースとグロウがゼビアの離れに戻ろうとキアルリアの部屋の前を通った時。

(んあぁっ……ああっ凄ぉいっ……)

 漏れ聞こえる喘ぎ声に思わず足が止まる。

「聞こえたか?」

『ああ、イズミ姫だな……』

 女同士で集まるとは聞いていたが、まさか絡んでるんじゃないだろうな……と、2人はドアに聞き耳をたてた。
 もちろん、魔法で聴力を強化して。

(あぁっあっイッちゃうぅっ!あぁああぁぁっ!!)

「おおっ派手にイッたなぁ……」

「何やってんだ?」

「うおっ?!」

 後ろから急に声をかけられ、ドアに張りついていたアースとグロウは飛び上がった。


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