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さよならメモリーズ
【二次創作 恋愛小説】

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『さよならメモリーズ』-1

桜が咲くよ。見慣れたいつもの坂道に。ああ、別れを――――。

君と出会ったのは、そう三年前のこと。あたしはこの坂道で初めて君を見た。その時、君に一目惚れをしたの。

偶然、三年間ずっと一緒のクラスで出席簿も隣り合わせなあたしたち。すぐに仲良くなれたよね。何でも話せる男友達な君。

いっぱい泣いたこともあったけど、いっぱい笑ったこともあったよね。なんだかまるで昨日のことのよう。

でも“好き”という想いはずっと伝えられないまま。

そして今、ずっと友達のまま―――。

朝のニュースで言っていた。『今年は例年より開花予想が出ました』と。

君は喜んでた。毎年君は桜を見てははしゃいでいたもんね。あたしも君の笑顔が見れて嬉しい。

君はあたしに「嬉しいね」と話しかける。あたしは咄嗟に「そうだね」って笑った。


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