投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ヴェリアス
【ファンタジー その他小説】

ヴェリアスの最初へ ヴェリアス 12 ヴェリアス 14 ヴェリアスの最後へ

第一章―2-7


青色の澄んだ身体はふわふわ浮いている。
零がコレの登場に驚いた。

《え〜っと。君!》
「え・・?ウチ?」
《そ〜。君〜。名前は?》

指差された恵梨は戸惑いながらも答える。

「七瀬恵梨・・。あなたは?」
《私〜?私は〜ウンディーナ。精霊。ウォーティって名で神殿にいたのを〜、このバングルに入れられて〜手助けしてるのよ〜》
「せ、精霊!?」

恵梨は初めて見るモノに驚く。
一方、無言でただ見る事しか出来ない零。
ウンディーナはその零に視線を向けた。

《ね〜、そこの男の子〜》
「・・・何だ」

思わず、低い声で返す零。

《グランドも一緒〜?あなた、“地”の神殿主でしょ?》
「・・え?」

恵梨は零を見る。

「・・いるけど、それがどうした?」

零がそう答えると、ウンディーナは何かを考えたようで、恵梨に向き直った。

《まあ、いいわ〜。・・恵梨。私と契約しない〜?バングル、使わせてあげる》
「え!?」
「なっ!!」

ウンディーナの突然の要求に驚く2人。
構わず、ウンディーナは続ける。

《あの子を〜、助けたいんでしょ〜?守りたいんでしょ〜?貴方となら、息ぴったりになれそう〜》
「・・・・」

零が無言で恵梨を見る。恵梨は一回ウンディーナを見た後、倒れている瑞稀を見る。

「(・・瑞稀ばかり、無理はさせない・・。
ウチにも出来る事しなきゃ・・!)」

そう、決めた・・。


ヴェリアスの最初へ ヴェリアス 12 ヴェリアス 14 ヴェリアスの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前