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凶眼
【制服 官能小説】

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〜第5章〜 土曜日 セクシーエンジェル-1

 重厚な木製のドアはヨーロッパの建築様式だろうか。意匠を凝らした彫刻の下に何か書いてあるが、読めはしない。かろうじてラテン語らしきとだけわかる。
 地獄の第二門を開くと、そこは絢爛たるヨーロッパの王宮。訪れる者を圧倒するような装飾が施された、まさに王の為の部屋であった。
 何様式だか知らないが、荘厳な雰囲気漂う一室で、別世界に迷い込んだ印象さえ受ける。
 だが、豪奢な調度類に興味はない。さしあたり必要な家具は一つ。部屋の中央に設えられたベッドはキングサイズで、光沢のある白いシルクのシーツで覆われていた。
 ドカッとベッドに身を投げ出し、次の相手を待つ。天井には名前の知らない天使が描かれ、じっとこちらを見下ろしている。
 どうやらここの演出家は、僕が思っているよりワンパターンらしい。だが、驚かせると言う点では上出来だ。ほどなく、この部屋には似つかわしくないアニメの音楽が流れ、奥のカーテンから女の子が現れる。
 曲はGo!Go!プリティエンジェル。同じくヒロインの登場シーンで使われる勇ましい旋律。なんとなく予感はしていたが、やはりと言うべき姿がそこにはあった。
 一つだけ僕の予想が外れていたのは、ここが第二ステージではなく、最終ステージだったと言うことだ。
 「闇に潜みし悪の影、平和を乱すワルインダーよ」
 日本中の子供達が知ってる有名なセリフを、黒い衣装の金髪娘が言う。
 「世界の平和を守るため、正義の光よ、今ここに!」
 本物はもっと可愛い声で勇ましい言い方をするんだが、白い衣装の黒髪娘は、蕩けるような甘い声を出す。
 「闇を切り裂く正義の刃、セクシーブラック見参!」
 お馴染みの効果音はなく、彼女のポーズもアニメとは異なるが、この場の雰囲気にはあっていた。首の後ろで手を組んで、胸を突き出すようなポーズをとって、ルーデンス高校のチアリーダー、ミリア・ラスティンは、僕にウィンクする。
 「闇を照らす正義の光、セクシーホワイト参上!」
 台詞とは裏腹に、豊かなバストを抱えもって、ルーデンス高校生徒会長、シルヴィア・ウィンストンは、色っぽい流し目をくれる。
 これが僕の願望だったのだろうか。プリティが好みだったはずの僕は、セクシーなボディを見て、股間が屹立するのを覚えた。
 レアンを見て覚悟はしていたが、ここ二晩で僕が責め抜いたミリアとシルヴィアは、悪魔の瞳に洗脳され、堕天使となったようだ。二人の顔に浮かぶ表情は、僕が見たこともない淫蕩さに満ちている。
 そして、名乗った通りにセクシーな衣装も、僕を興奮させる。どちらもアイドル風なヒラヒラした衣装ではあるが、ミリアは黒いレースの長手袋、同色の袖なしベストの下に、グラマラスなバストを強調するビスチェ。ぎりぎりまで詰められたショートパンツとニーソックスが、白い太ももを際立たせている。


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