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凶眼
【制服 官能小説】

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〜第3章〜 金曜日 シルヴィア-2

 ことが終わるや、ウィンストン女史は拍手喝さいで迎えられ、その勇気を称えられた。 ガーランドはその後余罪を追及され、懲役6年の実刑判決、さらには教員免許剥奪、州からの永久追放を承った。余談だが、理事長は責任逃れに大変だったらしい。
 彼女が次の生徒会長選挙で、過去最高の得票数で当選したことは言うまでもない。
 当時の僕は、彼女をどう見ていただろう。理知的で勇敢、毅然とした態度で正義を貫く姿は、さながら正義の女神のごとし。自分には決して到達しえない高みにいる憧れの存在であったはずだ。
 もちろん付き合うなんてもっての他。高嶺の花を遠くから眺める、名もなき民の一人にすぎなかったはずだ。
 だが、僕の瞳にもまた、悪魔が宿ったのだ。
 胸の中では、どす黒い炎が渦巻いていた。ほんの数日前、暴力にさらされていた僕に助けの手を差し伸べた天使。気高き美貌、高邁な精神。
 それを‥、蹂躙し汚すのだ。彼女の身も心をも支配し、僕だけのものにするのだ。
昨夜のミリア、そしてレアンの蕩けた表情が浮かぶ。今日は彼女が僕の前に跪き、全てを捧げるのだ!
 邪悪な意思が心を支配しているが、僕はそれを受け入れた。疑念はない。これが僕のあるべき姿だったのだ。
 学園の校門をくぐるとき、見慣れた光景が、いつもとは違う世界に見えた。
 今日は忘れえぬ記念日になるはずだ。

 「ふぅ‥」
 思わずこぼれたため息をのみ込み、私は壁の時計に目を向けた。窓の外はすでに暗く、針は8時を回っていた。
 生徒会の雑務は多い。ましてや、注目度の高いバスケの試合が近いので、やることはいつにも増している。
 とは言え、根を詰め過ぎると身体を壊すだけ。副会長以下の生徒会役員を帰らせた以上、私もそろそろ引き上げなければ。
 資料を束ねながら、とりとめのないことが頭をよぎる。そう言えば、チアリーダーの1年生ホープが風邪で学校を休んだって言ってたかしら。大会が近いけど、メンバーに感染すると迷惑だから、今週末は練習不参加にさせるってアリシアが嘆いてたわね。
 問題と言えば、常に頭痛の種なのが、バスケチームのエース。まったく、試合前だと言うのに、つい先日も生徒に暴力をふるうなんて‥
 ‥あの時の子は大丈夫だったかしら。
 鞄に応援チームの会計資料を入れ、続きは家に帰ってから。週末で、警備員さんも不在になるから、戸締りだけは忘れないように‥
 コンコンー
 思わぬノックにびっくりする。まだ誰か残っていたの?


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