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凶眼
【制服 官能小説】

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〜第2章〜 木曜日 ミリア-1

 リーンゴーン‥
 窓の外を眺めながら、始業のベルが鳴り響くのを、どこか遠くで聞いていた。
 一夜明けて、僕はいつも通り学校の教室にいるが、心は完全に別のところにあった。
 あれから、僕は家に帰った。夕食を食べ、風呂に入ったことは全然思いだせないが、妖怪ハンター魔鈴を見たのはなんとなく覚えている。
 いつもなら楽しみのアニメ。艶やかなチャイナドレスに身を包んだ魔鈴ちゃんが、青竜刀片手に妖怪達と戦うヒロインもの。激しい動きのたび、ちらちら覗く肌が色っぽく、回を重ねるごとにますます過激になっていくのだが‥
 頭の中をよぎっていたのは、あの暗いプレハブ倉庫で組み敷いたレアンの身体のことばかり。
 アニメがひどく馬鹿らしいものにみえてきて、ちっとも印象に残っていない。
 そのレアンは、今日学校を休んでいた。なんでも香港の叔父が急死したらしく、急遽現地での葬儀に参加しなければならなくなったらしい。移動などを含め、今週いっぱいは学校に来れない‥という触れ込みだが、それが真っ赤な嘘であることには察しがついた。
 あの女占い師は、レアンをどうしたのだろう?今日のことが思い出せないようにすると言っていたが、それも凶眼のような不思議な力を使ってのことだろうか。
 人の記憶がそうそう都合よく操作できるとは思えないが、凶眼は確かに彼女の心を奪っていた。
 昨日、僕の身体の下で悶え、喘ぎ、熱く濡れた蜜壺を夢中で貫いたことが、何もなかったことになってしまうのだろうか。
 だが、もし彼女が昨日のことを覚えていて、強姦されたと騒いでいたら、僕はここでこうしてはいられないだろう。
 詰まる所、占い師の言葉を信じて事態が穏便にすむことを期待するしかない。状況が分からず不安が付きまとうが、別に彼女は死んだわけでも、行方不明になったわけでも、学校を辞めたわけでもない。いずれにせよ、来週の頭には結果が出ると言うことだ。
 それに‥
 僕はこの凶眼の力を使わずにはいられない。
 暗い炎が心の中で激しさを増す。
 あの天敵だったレアン・リーエンが、僕のなすがままになったんだ。おっぱいを揉み、服を脱がせ、欲望のまま犯したのに、彼女は何一つ抵抗しなかった。
 「これを使えば、女の子を貴方の好きに操れるのよ‥」
 占い師の言葉が心の中でリフレインする。
 僕は紛れもない力を手にしている。心の赴くままに女の子を蹂躙し、汚す力を!
 「‥まず3人、後は凶眼が貴方を選ぶかどうかね‥」
 幸せな気分に水をさすように、不意に占い師の言葉が思い返される。
 そうだ、これを受け取る時に、彼女はこうも言ったんだ。
 凶眼が僕を選ぶ?この力が使える時点で、僕は選ばれたんじゃないのか?
 ‥だが、考えても答えは出ないだろう。それに、たとえこの力が魂と引き換えであっても、もう止めることはできない。
 逆に考えれば、少なくとも後二人は、レアンのように心を奪って、僕の好きにできる女の子がいると言うわけだ。凶眼が選ぶと言うなら、よりランクの高い女の子をいいなりにすればいいのではないか?


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