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なんてこと無いはずだった旅
【ファンタジー その他小説】

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無料より高いものが無いらしい,最高に安いってのは値段があることらしい-2

なんてこった…俺のメモリーに始めては刻まれる所か,無意識だったなんて…
それにしたって,どうしてこうなった…心の中で少々苦々しいながらも,妙な達成感が急に込み上げてくる,いっ いかん、にやけるな

と思っているとゆっくりと「たらこ唇」が目を開けていくのが見えた
へっ,へへっ,こういう時ってどんなツラしたらいいのか,わかりはしないが

「おっ・・・おぉっ おはよ」

どやぁ…

不思議そうにこっちを見る「たらこ唇」の顔が見えた,にしてもなんでそんな顔なわけ?
ほらっ こういうワンシーンって笑顔と笑顔で迎えあうのが定番なんじゃないの?
夢見がちすぎだったのかなぁ…俺って
そんな俺を腕から放して,そのままいそいそと起き上がって,薄い寝巻きに下は下着一枚だった…えっ?下着履いてたんだ、そうかぁ、で何で俺は脱いでたの

そのまま背を向けて,一人でいそいそと着替えを行っていくのを見てるんですけど,
…目の前で着替えんなよ,にしてもいい胸して…

「なっ,なぁ俺の服はどこ?」

そのままこっち向いて,左方向指指してるのみて…
人間用の子供服が上下セットで、まぁ可愛らしい熊なんか刺繍されていてこりゃなんだい?
半ズボンなんかこの色,緑色じゃないかって…

「こりゃ誰の服だ?」

「お前の」

はぁ?

「そうじゃなくてさ,ほらっ 俺着てたじゃない」

ビッと指さした先にあったのは、ゲロっくさい匂いが未だに抜けきらない
くっさい服だった・・・・えっ いや待て
口数がこいつは少ないけど、まぁ大まかには分かった気がしたような気がする

俺はゲロ吐いた、うん 服にぶっかけたかなんか知らんが、とにかくやらかしたらしい

で肝心な所聞きたいんだけど、俺はお前にかましたのか?

って聞きたいんだけど、まぁ思案めぐらせる内にまぁ目の前では色気もうっすい
肌の露出も無いような、服着やがって

しかもすっごい地味なシャツに、麻のズボン

昨日の恰好からはまぁ、想像しがたいけどすっごいラフな感じ
そのまま俺のほうを一度みやるや、服を未だに着てない俺に突き出すように
熊の刺繍入りの服を突き出しやがる、可愛らしく笑ってる熊がこっちめっさ見てるよ
なんだよ、お前はと熊を睨みつけるも 目の前から一瞬で消えると
スポッと頭から被らされては一瞬で視界を覆うシャツにって

妙な圧迫感に耐え切れずに俺は袖を通して、今度はズボンの口を広げてこっち見てる「たらこ唇」

そこまでガキじゃねってのっ!

そのズボンを、ぶんどって一人でいそいそと履いていくと
そのまま背を向けて、どこぞへと離れていく背中…

なんかすっごい冷めてね?

気になってのことで、そのまま付いていくと気桶一つに、泡立つ石鹸なんのこっちゃに思いながらも

はっと思い出したような顔すると、また寝室にいって…さて、俺もう逃げていいのかって思うも、服はこれだし、ふとシャツみると物凄いい笑顔してるわ
もう何がなんだか、っと思うとツンと鼻を突くような異臭がしたと思えば
あっ 俺のゲロのかほり

それを手にしたまま俺に視線を送ると、桶を運べと無言の指示
「たらこ唇」は服を抱えて、俺は水の入った桶を両手に裏口に出て
それを水に浸すと、洗濯板を桶から取り出して

洗濯しだした…、正直迷惑かけっぱなしなぁ、こいつに

とは思いつつも、礼の言葉を言えばいいのか
なんと伝えればいいのか

「あぁ…、なぁ、あんた なんでここまでしてくれるの」

と聞くと不思議そうな顔しやがる…

「一緒に暮らすからだろ」

はぁ!?

…どういうことだ…

待て待て・・えぇとまさか孕ませたとかって…そんなの初日で分かるかよ

それとも上手だったから? いやいや、記憶にございません

惚れられた!?…一目惚れっていうにもしても,この無口で無表情に素っ気なさ照れてる?

「どうせ住む所も無いんだろ」

そりゃ最もだ、てか旅立って二日目だ

「うちで働け」

そういう事なのね、 なるほど





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