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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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白い世界-13

「イレーヌとザギの間に何があったか知らねぇけど……まあ、迷惑な話だな……」

『儂も似たようなものじゃが、マスターの最期の言葉に囚われておるんじゃろうな……』

 オーウェンも『ファンを守れ』という最期の言葉に囚われ続けている。
 少し寂しそうな様子のオーウェンの肩に手を置いたラインハルトは、とりあえずは目先の事に集中する事にした。

「奴の狙いは火山だから城には来ないな……という事はこっちの防御は最低限でいい。よし、それ以外はキアルリア達の援護に回るぞ、デレク王子も手伝ってくれ。ギルは残って怪我人達を頼む」

 さくさくと指示を出したラインハルトにゼビア国王は勝手に参加を宣言する。

「仲間外れは無しだぜ?」

「わかってますよ、ドグザール殿。頼みます」

「わかってりゃいんだよ……おーい、イズミ」

 突然ゼビア国王に呼ばれたイズミは驚きながらも傍に駆け寄った。

「何ですの?」

「キスしていっか?」

「……なんですって?!」

 イズミの反応はもっともで、ゼビア国王は喉を鳴らして笑う。

「嫌ならいいんだが、キスしてくれたら頑張れる気がすんだよな」

 ゲン担ぎみたいなもんだ、とゼビア国王は言い、それを聞いていたラインハルトとデレクシスはその手があったか、と先を越された事に舌打ちした。
 ラインハルトは同性愛者だがそういうのは大歓迎なのだ。
 まだ良いとも言ってないのに、ゼビア国王の腕は既にイズミの腰を抱き寄せている。

「……仕方ありませんわね……」

 イズミは軽くため息をつくと顔をあげて目を閉じた。

「ありがとよ」

 ゼビア国王はもうひとつの手でイズミの頬を包むと、軽く唇を合わせる。

「……今回はこれで我慢すっかぁ……」

 もっと濃厚なのをしたいが、とゼビア国王は体を離した。

「あら、次回はありませんわよ……」

 イズミは少し頬を染めながら次を拒否する。

「ほんっと可愛くねぇ」

 ゼビア国王は笑いながらイズミに背を向けた。

「ご無事で!!」

 その背中に声をかけたイズミに、ゼビア国王は振り向かずに手を振って返事をした。


ズズウゥンッ

 残りの1匹の蜘蛛が物凄い土煙をあげて地面に崩れ落ちた。

「っしゃあぁ!!」

「見たか!!カイザスの力をっ!!」

 奇襲チームの兵士達の活躍により、巨大蜘蛛は2匹共地に沈む。
 他の魔物達も徐々に数を減らしてきていた。
 勿論、味方の数も減ってきているのだが……。


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