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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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君のいる景色 -16

「な、今度エンと3Pしよっぜ?」

「はぁ?」

 さっきまでもう2度と浮気するなと人を責めておいて、この男はいったい何を言い出すのか……。

「お前ら互いに恋愛感情ねぇだろ?だったら楽しむのはいいかなぁ?って思ってさ」

 でも、他の男に挿れられるのは嫌だからエンは口な、と計画を立てるアースにキャラは呆れた。

「んだよ?お前だって興味あっだろ?」

「そりゃ……まあ……」

 キャラは顔を伏せてモゴモゴと答える。

「……オレ、リンさんがいいなぁ……」

 少し考えたキャラはアースにもたれて小さい声で言った。
 キャラにとってリンはアースの義母ではなく、憧れの女性。
 初めて会った時の口付けの巧みさや手技の素晴らしさをもう1度味わってみたい。

「おぉ、ノってきたな……が、リンはパス」

「なんでぇ?」

 キャラはぷうっと頬を膨らませた。

「ヤり飽きた」

 16歳から月に2回の魔力提供を始めたので、単純計算でも200回以上ヤッてる。
 他に誰か居ないかなぁ……などと考えていた2人はふと我に返る。

「……とりあえず戻るか」

「……だな」

 アホな事を考えている場合ではなかった。
 この戦いが終わったら色々考えてみよう、と温泉から出た2人は身なりを整えて皆が待つ野営地へと足を向ける。


 2人が野営地に戻ると、新しい精霊使い2人がベルリアとエンに教示を受けていた。

「おや、仲直り出来たのかい?」

「おぉ」

「すみません……なんか取り乱しちゃって……」

 声をかけてきたベルリアにアースは適当に返事をして、キャラは小さくなって謝る。

「そうでもなかったよ?」

 ベルリアはにこやかに言うとこっちにおいで、と手招きする。
 キャラが近づいてくるのに気づいたザックが飛んで来てキャラの肩に止まり、何やら訴えた。

「どした?ザック」

 キャラの問いかけにザックはデレクシスの頭の上に飛んで行き、そこに止まるとその頭をくちばしでつつく。

「いった」

 デレクシスは手でザックを邪険に払い、ザックは羽ばたいてその手を避けた。


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