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野生の悪魔が現れたっ
【ファンタジー 官能小説】

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野生の悪魔が現れたっA-1

 とんでもない力を手に入れたらしい……修一は漸くそのことに気付いた。
 今朝、たまたま出会った市倉麻里子(いちくらまりこ)というクラスメートに早速術を掛け、やはり言いなりになった彼女を屋上で性欲の捌け口に利用したところだ。
 とは言え、生姦中出しで孕ませてしまったら後々面倒だと思い至った彼は、麻里子の口で達した。
 友美を相手に知った性交に伴う快感は肉棒で記憶してはいたが、昨日までチェリーだった修一には口舌の刺激でも同等な感動があった。
 しかも麻里子はあまり話したことがないクラスメートであったが、彼の言うとおりに手抜きのないフェラチオをしてみせ、上り詰めた快感を胃の腑へ落ち着けたのである。
 ゴクッゴクッ……と聞こえるくらいに喉を鳴らし、濃厚な朝の一番搾りに眉を顰め、しかし残滓まで飲み干したのだ。
 その興奮と言ったらない。
 嚥下途中に再起し、追射を与えた程である。
 だがそれは麻里子に限った事ではなく、催眠術を以てすれば誰が相手だろうと強いることが可能だ。
 マインドコントロールへシフトさせれば人間味溢れる……普段通りの彼女たちのまま、どんな事でもさせられる。
 今朝麻里子の口に二発連続で放ったところなのに、そう思うと修一はまた股間を痛くさせてしまうのだった。
 英語の授業中にもかかわらず、教鞭を振るうクラス担任の国見敦子(くにみあつこ)を目で追い、また肉径を跳ねさせる。
 三十路手前のあの女教師さえ簡単に堕とせるのだ。
 いや、寧ろ手中に納めるに越したことはない。
 修一の頭にある考えが過ぎり、次の標的は敦子に定められた。



 ***

 彼女はセピアの向こうの世界を注意深く見ていた。
 階段の踊場で一人の男子生徒が女教師を捕まえている。

「これはっ……」

 彼女は思わず言葉を洩らした。
 確かに一瞬、魔力を感じたのだ。

(現世の生命に魔力を与えるなど、浄化するには十分すぎる愚行……)

 しかし魔力を発した男子生徒からは魔族の気配を感じない。
 通常、魔力を与える際には対価を求め、約束として契約を交わすはず。
 そしてそれを行うとすれば魔族、中でも悪魔に限られるのである。
 死ぬ前から天界へ導く魂を確保するためだが、現世の魂との契約は普通は避けて通る道。
 大概、霊界で怨念を薄めている魂と契約するか、若しくは死の集まる場所に赴いて天界へ導くのである。


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