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加柄割人 VS 高校番長
【コメディ その他小説】

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加柄割人 VS 高校番長-3

 二日後の事です。
 ボクの友達はその三年生に呼ばれました。三年生は骨折しているから簡単に逃げられるので、会いに行っても大丈夫だと思ったから会いに行きました。それに行かなかったら骨折が治ってからが恐いので……。
「お前、一昨日の事誰かに言ってねぇだろうな?」
 小さな声で三年生が言ったので、ボクの友達は恐さのあまり、無言で首を縦に振り続けました。
「これはお前がやったんだよ。なぁ!?」
 と三年生はギプスを付けた足を少し上げて言いました。意味がわかりません。相当頭の打ち所が悪かったのかな? とボクの友達は思ったそうです。
「いえ、番長さんが階段から勝手に……」
「はあぁっ!?」
 落ちたんです……。と言おうと思ったら、すっごい目で睨まれました。泣きそうでした。……友達は。
「お前が俺との喧嘩でやったんだよ。なっ!!」
 どうやら階段から落ちたのを無かった事にしたいようでした。ボクに喧嘩で負けた事になるより恥ずかしいらしいです。
「そうだよなっ!!」
「はひぃっ。そうでふ」
 とボクの友達は言ったそうです。そしたら最後に三年生様が、
「この事誰かに言ったら、容赦なくテメェを再起不能にすっから憶えとけや」
 と、とてもお恐いお声でおっしゃいました。ボクの友達の股から、少しお水が出たらしいです。

 それからボクの友達が三年生に勝ったと噂になりました。
「あの一年生、番長に一発も殴られずに番長を病院送りにしたらしいぜ」
「足を躊躇なく折ったらしいな……。名前どおりの非道だよ」
「合気道とカバエラと酔拳と猫パンチも使えるらしいからな」
「少年院に入った時にボコッたヤツは、まだ入院中らしい。俺の友達の友達が、そいつの友達と知り合いなんだって」
「その時、相手は十六人いたらしいぞ」
「それ知ってる。しかも相手は武器を持ってたんだって」
「ぜってぇ、かかわんない方がいいぜ」
 ……そんな噂が広がりました。ボクの友達は、三年生が恐くて、「そんなの全部ウソだ」って言えないそうです。

 とてもかわいそうなボクの友達……。

 これがボクの友達の話です。ボクだけに教えてくれました。決してボクと番長さんの話ではありません。


ボクが不良と呼ばれる原因の話と、“ボクの友達”の話はこれで終わりです。



 あっ! 撤回しとかないと……。
 留年を笑った人、ボクは何もしないので、ボクを街で見かけても、生意気言ってくれたな!とか言わず無視して下さい。
 ちょっと意気がって「再起不能にするぞ〜」とか書いてみたかっただけなんです。本当に申し訳ありませんでした。だからお願いです。腕に自信がある人、ボクに喧嘩を挑まないで下さい。恐いです……。腕に自信が無い人もお願いします。きっとボクの方が弱いですから……。それだけは自信をもって言えます!


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