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魔法少女ありす
【コメディ その他小説】

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べたな?出合い-2

ドスンとその相手と衝突して着地する前に竹箒から落下した。
高さにして50cm程度の高さだったため大した痛みはなかった。
高さよりも何よりも衝突した黒い服の少女が、ありすの下敷きになってクッションになっていたことが、より衝撃を吸収していた。
「ひえっ〜!だいじょうぶ?」
ありすは、少女の上から飛び退いた。
「いたた・・・だ、大丈夫です。」
起き上がってきた黒い服の少女は、金髪のロングヘアーの美少女だった。
「それにしても何でこんなとこでぶつかったのかしら?」
ふと気がつくと、足元には、2本の竹箒が落ちていた。
一本は、シューティングスターだが、もう一本は、当然ありすの物ではない。
「貴女は、この学校の生徒?」
「うん。私は、3年B組の山里ありすだよ。」
「私は、今日から、この学校に転校してきたカミーラ・ドルベークです。よろしくありすさん。」
「えっ!」
「はい?」
ありすは、驚いて声を上げていた。
ありすの声にカミーラも声を上げていた。
ありすは以前、由美に見せられた指名手配中の魔女の画像を思い出していた。
魔女なら見かけの年齢を変える事なんて造作もない。
ありすはまじまじとカミーラの顔を見つめる。
「あの?ありすさん?なんでしょうか?」
カミーラは不審に思って尋ねてきた。
「いえ。なんでもないです。」
カミーラの瞳は一遍の曇りもなく美しく澄んでいる。
単なる同性同名ということもある。確固たる証拠もなしにあなたは指名手配中のカミーラ・ドルベークさんと訊く訳にも行かないのでやめた。
「ところで、職員室の場所知ってます?」
「いえ、全然、分かりません。」
「良かったら案内しましょうか?カミーラさん。」
「お願いできると助かります。ありすさん。私のことは、カミラと呼んでください。」
「私のこともありすと呼んでください。」
「不躾でごめんなさい。もうひとつお願いがあります。」
「何?カミラちゃん」
「お友達になってください。」
「なにそれ?」
ありすは、きょとんとした顔で応じた。
「ごめんなさい。知り合ったばかりであつかましいこと言ってしまいました。許してください。」
「違うよ。だってもうお友達だよ。だから、お願いにはならないよ。」
「ありす!とっても嬉しいです。」
カミーラは、ありすに抱きついてきた。
「ほら、職員室に行こう。初日から、遅刻は、まずいでしょ。」
ありすは、カミーラと手を繋ぐと職員室に案内する。


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