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忘れ得ぬ人(改稿)
【同性愛♀ 官能小説】

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追憶の日記から-4

 秋も深くなって、既に凍てつくような寒い夜でした。
 いつものようにおしゃべりしながら、お互いに洗いっこをして湯船に入ろうとすると、お姉ちゃんが私を後ろ向きに抱きかかえ、長い脚の間に私を挟み込んで腰を沈めたのです。こんなことは初めてでした。
 私はお姉ちゃんをおんぶする格好で、宙ぶらりんの私の手がお姉ちゃんの膝の上に収まって肘掛けをしているようになり、そんな格好はどこか幸せな気持ちにさせるものでした。
 お姉ちゃんの柔らかいオッパイを背中に感じ、サワサワとした毛が私の尾骨のあたりをくすぐるのです。私はドキドキして黙ってしまいました。お姉ちゃんの早鐘のような動悸も、私の背中を通して大きく伝わってきて、私のリズムとピッタリと重なっておりました。
 つい昨日までは、お互いに向き合っておしゃべりしながら、時にふざけあってお湯をかけ合ったりしていたことが信じられない、静かで艶めかしい雰囲気になってしまったのです。

 お姉ちゃんは、私の未熟な乳房の下で手を交差させて私を抱き締めながら、うなじのあたりに口づけしていましたが、やがてその手はやさしくオッパイを揉みながら、ときに指で乳首をころがしたりするのです。
 恥ずかしさと気持ち良さで私の動悸はますます速くなり、目を固く閉じたままイヤイヤをしておりました。
「彩乃が・・・可愛くて可愛くて、食べてしまいたい・・・」
 お姉ちゃんは私の耳元でささやきながら、次第に両手の指が私の下腹部へ移り、おへその下あたりを撫でながらちょっと躊躇した後、私の割れ目に分け入ってきたのです。そして、微妙に感じるところを確かめた後、襞の中へ入ってきました。
「お姉ちゃん・・・いやだ・・・こんなこと・・・」
 私は、喘ぎながらやっとそれだけ言いました。
「彩乃・・・・・彩乃が大好きなの」
「だけど・・・」
「もう・・・みんな、彩乃は奈津子の恋人だって思ってるよ・・・」
「恋人って」
 そんな・・・頭の中ではお姉ちゃんの行為を避けなきゃと思いながら、身体は反応してしまっていたのです。

 お風呂にのぼせたのか、お姉ちゃんの行為に興奮したのか、私の心臓は口から飛び出さんばかりに暴れ、苦しくなって立ち上がろうとしました。お姉ちゃんは私を引き戻し、向き合って抱きしめると激しいキスをしました。
「彩乃・・・・・舌・・・出して・・・」
 私は魔法をかけられたように、言われるままに舌を出すと、ちぎれんばかりに吸われたのです。


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