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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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再会のバトル-16

「……お互い……最悪な初体験だしな……」

 アースは母親代わりに身を捧げ、キャラは実兄に犯される……2人は自分達の不遇にため息をつき、お互いの境遇に同情する。

「お前に会えてホント良かった」

 アースはそれだけ言うとキャラの頬にチュッと音をたててキスをした。
 散々あられもない姿を見せておきながら、たったそれだけの事で赤くなったキャラは恥ずかしそうに顔を伏せる。
 アースはさも可笑しそうに喉を鳴らして笑い、それを軽く睨んだキャラは左手の指輪を間近に見る事になった。
 シンプルなシルバーだけの指輪かと思っていたのだが、細い溝が彫ってありエメラルドに輝く宝石が埋め込まれている。

「ふふ……キレイ……」

 左手を広げて指輪を眺めながら、意外とこういうのに憧れてたのかなぁ、などと思った。

「気に入ったか?」

 アースはアースで柄にもないと敬遠していたのだが、どうしてもキャラにはあげたくて、吟味に吟味を重ねて彫金師に発注したのだ。
 こういうのを女性に贈った事もないし、キャラの趣味もよく解らなかったのでリンに相談した……という事は秘密にしておく。

「うん。ありがと」

 指輪に唇をつけたキャラはお礼を言って嬉しそうに笑った。

「まぁ、暫くは右手にしとけ。ギル兄ちゃんの式が終わったらちゃんと挨拶するしな」

 今は忙しいので落ち着いたらにしよう、と話すアースにキャラは少しいじける。

「報告するのもダメ?」

 可愛く上目遣いで聞いてくるキャラにアースの股間が疼く。

「……俺が満足するまで付き合ってくれたら許可する」

 アースはキャラに襲いかかり、第2ラウンドへと突入したのだった。


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