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異界幻想
【ファンタジー 官能小説】

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異界幻想ゼヴ・クルルファータ-6

 いったいこの男は、自分に何をする気なのだ。
「……ありがとな」
 微かに笑って、ジュリアスは上半身を起こした。
 あまりにもあほらしい言い合いで、ずいぶん気が紛れた。
 無用な緊張は、フラウ救出の妨げにしかならないだろう。
「え?お礼を言われる事なんて……ひゃふっ」
 首にキスされ、思わず声が漏れる。
「続き、するぞ」
「え、あ……」
 そういえば自分達は肌を合わせる途中だったと、深花は思い出す。
 唇に噛み付かれて痛かったり色々混乱したりと忙しかったので体が疼く衝動はすっかりそっちのけになっており、思い出してしまったならば反動のようにそれは襲い掛かってきた。
「はぅ……!」
 子宮から込み上げる熱望に、深花は声を漏らす。
 ジュリアスの首にかじりつき、耐え難いほどに溢れてくる衝動を必死で堪えた。
 体の奥が熱くなって収縮し、勝手に蜜を吐き出し始める。
「……お前も忘れてたのか」
 触れ合った肌から流れ込む熱を感じると、呆れた声でジュリアスは呟いた。
 とりあえず体を撫でて状態を確かめ、一回抜かせてしまう事にする。
「ちょっと待ってな。体熱くて、きついだろ」
「ん……」
 何をするつもりか分からないが、こんな事でジュリアスに対する信頼が揺らいだわけでもないので、素直に全身を預ける。
 我ながらちょっと異常な行動をしてしまったのにまだ引かないでくれているのを目の当たりにし、ジュリアスは嬉しくて深花の唇を貪った。
「ん……!」
 柔らかい唇を堪能しながら、指先を下半身に滑らせる。
 まずは先ほど開けた花びらの中心に、指を一本突き立てた。
「っ……!」
 ぬるる、と指は抵抗なく飲み込まれる。
 首っ玉に縋り付かれ、ジュリアスは空いた手で深花を抱きながら指を前後に動かし始めた。
 指先が子宮口をかすめると、全身に震えが走る。
「っあ……ぅ……くぅ……!」
 何度も往復させているうちに水音はどんどん派手になり、絶え間無い快感をより深く味わうために深花の腰は妖しくくねって愛撫をねだる。
「あ……!?」
 急に指が引き抜かれたので、深花は思わずジュリアスの端整な顔を見上げてしまった。
 何度も擦られた内壁が、じんじんと疼く。
 はしたないほど溢れた愛液が、シーツにこぼれて染みを作った。
「っくふ……!」
 物欲しそうに口を開けていた淫裂に今度は指が二本、侵入を果たす。
「イくには一本じゃ足りないだろ」
 指先が折り曲げられ、上方の襞を探り始めた。
 程なくして、そのポイントを見つけ出す。
 ジュリアスは、そこを重点的に刺激し始めた。
「ひぐっ……!?ぅ、あうぅ……っ!?」
 立て続けに聞こえる淫らな水音もさることながら体内を往復する指の、加減を心得た抽送に深花はなす術もなく狂い鳴いた。
 しかし、ある感覚が迫り上がってきたために慌てふためいて懇願する。
「やっ……ちょ、待っ……て……!」
 このままでは、小水を漏らしてしまう。
「そのまま漏らしちまえ。大丈夫、お前が心配する事は起こんねえよ」
 ある意味、小水を漏らすより恥ずかしい行為を狙っているのだ。
「ひっ……あ、あああっ……!おねが、止めっ……くううううっ!」
 全身をバネのようにのけ反らせ、深花は初めて潮を吹いた。
 手の平に吹き付けられる温かい液体に、ジュリアスはほくそ笑む。


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