発狂のような発情-2
しかし。
栞の奴は毎日痴漢されているのか?
それも栞の妄想なのか?
「本当に栞ちゃんは毎日痴漢されちゃってるのかなぁ?」
敢えてヘラヘラと笑うような声で挑発めいた言葉を口にしてみる。
「お!おまえが痴漢してくんだろ!ああっ!」
喘ぎながらも痴漢を俺と決めつけてくる栞。
本気でそう思っているならかなりの……だ。
「えっ?俺かぁ?で、始めて痴漢されたのは幾つの時?」
しかし栞の電波ぶりにかなり慣れてきた俺。
のらりくらりと惚けた口調で更なる情報の引き出しにかかる。
「高一の時だよ!あはっ…ああっ」
思い出したように喘いでいる栞。
どうやら本当の事のようだ。
「ムフフフフ!どんな事されたのかなぁ?」
俺もはっきりと興奮している体を声に出してやる。
「で…電車の中で…スカートの中に手、突っ込まれて…ああっ!やめろぉ!やめろ!」
思い出し、更に甲高い声でイカれる栞。
「手を突っ込まれて?どうされたの?」
俺はわざとのヒソヒソ声で栞の奴を更に煽る。
「こ…擦られたぁぁ!ああぁぁっ!ああ!あ!」
栞も完全に悶え狂っている。
「どこを?」
すっかり興奮している俺も自分の肉棒をしごき上げながら追い討ちをかける。
「あっ!あそこ!あそこぉぉ!あぐっ!」
泡を噴くような栞の声。
「あそこって?どこ?」
俺もセンズリの手が早まり、鼻息も乱れまくってくる。
「言えるかぁ!アホォッ!!」
金切り声のまま抵抗を続ける栞。
なかなか一筋縄ではいかない。
「いいから!言えよ!おら!同じトコを擦ってやるからよ!」
まるで栞を組伏せ。
レイプでもする直前のように声を荒げる俺。
ぶっちゃけ今までにやったイタ電やテレホンセックスとは比べ物にならないくらいに興奮している。
「あぁぁっ!くっくそぉ!こ…擦るなぁぁぁ!ああ!」
なんだ。
栞の奴は我慢出来ずに早くも擦っているようだ。
「おら!気持ちいいだろ!おら!おら!ここはどこだ?」
凄まじい興奮の中、俺もすっかり。
栞の股ぐらを無理矢理広げ、股の間の柔肉をクニュクニュと擦り上げる事を夢想し。
自分の肉棒をシコシコとしごき上げる。
亀頭の先から溢れ出た先走り液がダラダラと流れ落ち。
俺のその手をベトベトにしている。
「くはぁ!ああっ!や…やめ…ろ」
栞の粘り方もなかなかの物だ。
こいつは最高の獲物では?とは思えてくる。
「ほらぁぁ…もっと気持ちよくしてやるからよ、言えよ…どこだ?」
俺もここまで拒否られると。
是非とも栞の口から卑猥な言葉を言わせてみたくて仕方ない。
そして…。
「おまん…こ」
栞がついに陥た。
「うほぉぉぉっ!おまんこだって!スケベだねぇ!栞ちゃん!」
俺も栞に負けず劣らず。
狂ったように奇声を上げながら栞の卑猥語を嘲笑ってやる。
もちろん極度の興奮混じりに。
肉棒も危うく精子をぶち撒けるところだった。
「おまえが!おまえが!言えっていったんだろぉ!」
金切り声で泣き叫ぶような栞。
恥ずかしくて仕方ないと言った感じだが。
それ以上に気持ちよくて仕方ないのだろう。
「興奮してんだろ!もっと言ってみろよ!スケベな言葉をよ!」
「ああっ!おまんこ!おまんこ!おまんこ!あぐはぁぁぁ!おまんこ!ああっ!」
その四文字を口にするだけで目も眩むほど気持ちがいいのだろう。
イカれた感じで喘ぎながら卑猥語を連呼する栞。
「ほら!パンツ脱げよ!ドスケベ女!まんこに突っ込んでやるよ!」
俺ももうそれほど余裕もない。
「うがぁぁぁ!ふ!ふざけんなぁぁ!ああ!やめろ!まんこに突っ込むなぁ!あああっ!もうパンツなんて穿いてないんだよ!アタシはぁぁ!ああっ!まんこに!まんこに突っ込まれるぅぅぅぅ!」
気が触れたような声で叫びながら話を進めてゆく栞。
最高だ。
「ほらぁ!無理矢理突っ込んでやる!」
「あぎぃぃぃぃぃっ!やめろ!ちんぽをまんこに突っ込むなぁ!ああっ!ちんぽ!ちんぽ!ちんぽ入れるなぁぁぁ!」
尋常じゃないほど興奮しているのだろ。
栞はイカれた声で絶叫する卑猥語のバリエーションを自ら広げている。
俺ももうぶっぱなしたくて仕方がない。
「ほら!まんこいいか!犯されてまんこいいか!」
目を瞑り夢中で男根をしごき上げる。
「はぎぃぃっ!やめろ!やめろぉ変態!ああっ!犯すなぁ!犯すなぁ!あああああっ!い…いくっ!」
ほぼ絶叫の後。
ガクッと崩れ落ちるかのように静かになる栞。
「ほらっ!顔にかけてやる!」
俺もドクドクと発射していた。
数秒後。
「ねぇ…顔にかけたの?」
甲高いが性的な興奮からは覚めたような栞の声。
「ああっ…」
俺は射精の余韻を少し引きずっている。
「汚いなぁぁぁぁ!やめてよ!」
まるで本気でぶっかけられたように騒ぎだす栞。
不意をつかれた俺も。
「ああっ!?ざけんな!こらっ!」
つい怒鳴り返してしまった。
そして今日の電話はそのまま罵り合いで終了。
次の日も。
その次の日も狂ったようなテレホンセックスは続いた。
俺は正直、電波女の栞のイカれぶりに惚れ込み始めていた。
栞も俺の変質ぶり、卑猥ぶりにぞっこんのようであった。
なにせ電話の数が凄い。
昼間すら掛かってくる事もあるようになってきた。
そして俺は今日。
携帯ショップで栞の番号を俺の携帯からの無料通話に登録してきた。
買おうかどうか悩んでいた盗撮用のカメラも購入する必要はなかった。
何せ。
自分がどの辺りまで住んでいるかまで栞は口にし始めているからだった。
変質者に付きまとわれたい。
どうも栞は本気でそう思っているようであった。