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悟りのセックス
【鬼畜 官能小説】

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第2章-4


しかし、世の中はバブルが弾け、
不況の波はこんな零細企業をも飲み込んでいった。

次第に物は売れなくなり、
真梨子の父の会社は倒産の憂き目に遭っていた。

資金が不足していた父は、蓄えのある弟に頭を下げ金を借りた。
それで何とか会社としては維持できていた。


心労や過労が重なったのだろうか、
それから間もなくして父は他界してしまった。
母と真梨子は一家の柱を失い、気力もを失い呆然としていた。


父が残した会社はその後、叔父が引き継いが、
そうしなければやっていけなかったからである。
それで会社は、何とかやっていけた。
叔父は会社を継ぎ、新しい社長になった。



その頃から叔父は、父が亡くなったことをいいことに、
母に次第に接近していてきたのである。


始めは、それほどでもなかったのだが、
叔父は、会社が自分の物になり、
社長になってからはそれが大胆になってきた。

少ない従業員達は、それを見て見ぬ振りをしていた。
彼等とて生活があり、
人の浮き名にかまってはいられないからだろう。
その人物が社長であるだけに、触らぬ神に祟り無し、というように
彼等は、仕事だけに精を出していた。

精力が旺盛な叔父は、美しい母に惚れ込んでいた。
母は始めは彼を拒んでいたが、それも諦めに変わっていった。

父が無理をして借りた事業の借金の為に、
母はその返済を、身体で叔父に貞操を捧げたようなものである。


真梨子が中学生の頃
彼女はその叔父と母との淫らなシーンを目撃してしまったのである。
叔父は五朗と言い、母は美佐江と言う。

そこでの場所は、母の部屋の中だった。

真梨子が友達の家に遊びに行くといって、早めに戻ったときだった、
母の部屋の中で、何やら妖しい声が聞こえてくる。


「あぁ五朗さん、もう止めて下さい、こんなことまだ夫が・・」
「良いじゃないか、美佐江さん、もうあんたの旦那はいないんだよ」
「そうですが、でもまだ・・・」
「兄貴が死ぬ前からの私達の関係じゃないか」
「でも・・あぁ」





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