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喋る男
【熟女/人妻 官能小説】

順位:4428位
作者:ジュンペイ
得票:6
評価:官能小説(0)
閲覧:13076
投稿:2015-02-13
更新:2015-02-13 連載中
「無くて七癖」、人にはそれぞれ性癖があります。
性癖にまつわる、そんなお話です。
大人の官能小説を目指しています。
 閑静な住宅街に小柳由紀子は夫と二人で暮らしている。今年もいつもと変わらない穏やかな新年だった。キッチンでは由紀子が客をもてなす準備で忙しそうにしている。
リビングでは夫・敏夫がテレビを見ながら居眠りを始めていた。正月らしいゆったりとした時間が流れていた。
そのときチャイムが鳴った。
「あなた、お願い。きっと好美よ」手が離せない由紀子が夫に声をかけた。
「おお、やっと来たか」
少し驚いたように目を覚ますと、重い腰を上げて敏夫は玄関に向かった。ドアを開けると立っていたのは宇野好美だった。
「あけましておめでとうございます。今年もお招きいただきありがとうございます」
型通りの挨拶を済ませると敏夫と一緒にリビングへとやって来た。
「おめでとう、ゆっこ。今年もよろしくね」
好美はコートを脱ぎながら由紀子に話しかけた。
 由紀子と宇野好美は同期で入社して以来かれこれ13年ほどの付き合いになる。
年は同じだが姉妹に例えると、おっとりお姉さんが由紀子で行動的な妹が好美になる。この関係はいまも変わっていない。
結婚は同じ時期だったが、お互いに子どもがいなかったから変わらない関係が続いたのかもしれない。
好美の夫はシステムエンジニアで、一年の大半を海外で過ごしていた。
「お正月、暇だったら遊びにおいでよ」
数年前に声をかけたのがきっかけで、年始に好美を招くのが恒例行事になっていた。
「旦那さんは今はどこにいるの?」敏夫が尋ねると
「アフリカ。大きなプラントらしく春まで帰ってこないわ」好美はなかば諦め顔で応えた。
「じゃ、好美も会いに行けばいいじゃない。わたしだったら絶対にいくな。寂しいもん」
由紀子はわざと敏夫を見ながら会話に加わった。
「ごちそうさまです。食事前にお腹がいっぱいになっちゃうわ」
屈託のない切り返しに、笑いの華が添えられた。こうして三人の新年会は始まった。

穏やかな風景

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