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金沢にて
【二次創作 官能小説】

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其の八-1

「すごいでしょ、八十平さんの」
 耳元で千鶴が囁く。そして白い指先がM字開脚の中心へと下りて、たった今悦びを極めさせられてしまった場所のあたりで遊び出す。
「あれがこれから美由紀ちゃんのここに入るのよ」
「だめッ、そんなの、絶対無理です」
「無理じゃないわ。女の子の体ってそういう風にできているものなの」
 美由紀も理屈ではそのことを理解してはいたが、目の前に突きつけられた凶器の迫力は、そんな知識など軽く吹き飛ばしてしまうほどの威圧感を持っていた。そんなものが自分の中に収まるなど、とうていあり得ることとは思えなかった。汚辱感よりむしろ恐怖がまさっていた。汚されるというより、壊されるという実感があった。
「いやッ。怖いの……お願いです、許してください」
 だが、そんな処女の脅えこそが八十平のような男の欲望をかきたててしまうことなど、生真面目な美由紀にとってはそれこそ想像の埒外であったろう。
「あッ、あッ、ああッ」
 もはや言葉にならないひきった悲鳴をあげるしかなくなった美由紀に、反り返った昂ぶりを自らつかんだ八十平が迫り、覆い被さった。必死によじりたてられる腰を上から押さえつけ、湿りを帯びた柔襞に握りしめたものをこすりつける。
「ひいッ」
 ひきつった悲鳴を上げ、涙を流す美由紀。
「もっと鳴いてごらん」
 そう言いながら八十平は、秘口の中心に先端をあてがうなり、やみくもに腰を押しつけていった。
「い、いた……いたいッ」
 処女をむりやり引き裂かれたつらさに、キリキリと唇を噛みしめた美由紀の全身がずり上がろうとする。体内への侵入者から逃れようとする、処女の本能的な動きだった。
 だが、千鶴に両肩を羽交い締めするように抱きとめられていては、おそるべき肉の凶器から、一寸たりとも逃げることはかなわなかった。
「いたいッ……さ、裂けちゃいます」
「そうさ、ほら、裂けるぞ」
 宣言するのと同時に、八十平がむんと腰に力を込めた。処女のあかしがあっというまに押し開かれ、はちきれんばかりに男のものをくわえこまされているういういしい秘肉から、サーと鮮血がほとばしり、麻縄に固縛された白い内腿に散り咲いた。
 美由紀は体を裂かれた痛苦と、純潔を汚された汚辱とに、なかば失神したような状態におちいっていた。見開かれた瞳は涙をあふれさせながらも、眼鏡の向こうのどこにも焦点が合っていないようだ。がっくり首は折れ、白い喉が天を仰いでいる。力なく開かれた唇からは重い呻きが絞り出されている。
「哀しいわね、女の子って。血を流さなくては一人前の女になれないんですもの」
 そんな美由紀の様子を間近に見ながら、千鶴がぽつんとつぶやいた。
 あわあわとした繊毛のあわいから、はじけたように咲いた肉の花の中心部に、八十平の野太いものがキッチリと埋まっているのがハッキリと見てとれた。押しひしがれて血にまみれた花びらが、おののき震えているのが痛ましい。
「でも、これでもう一人前だよ、お嬢ちゃん。ほら、お嬢ちゃんのものがしっかりワシのものを咥えこんでる」
 そんなことを言われても、美由紀につながらされた部分を正視など出来るはずがない。ただかぼそい首をのけぞらせながら、ひッ、ひッ、としゃくりあげるだけだ。
「どうだい、初めて男のものをくわえた感想は」
 訊くほうも答えを求めているわけではない。いや、言葉などよりも、ちょっと動くたびに漏れる苦しげな呻きや、理知的な顔貌に浮かぶ苦悶の表情こそがその問いに対する雄弁な答えとなっていた。
「つらいのね、美由紀ちゃん。せめて千鶴が優しくして上げるわね」
 そっと囁きながら、耳たぶを軽く噛む。そのまま舌先で耳裏をくすぐり、徐々に首筋へと下りてゆく。両手のひらは、ふっくりと張った乳ぶさをたふたふと優しく押し揉み、細い指先はしこり切ったその頂きをくりくりとあやす。女にしか出来ない優しく甘い刺激が美由紀の上半身を走る。
「ああッ……」
 つい甘い呻きをもらしてしまう。体の中心部に打ち込まれたものの違和感はそのままなのに、苦痛と共に快感もはっきりと感じとれる。身を裂く痛みと身をとろかす快感と、相反する感覚を同時に与えられて美由紀の感覚はすっかり混乱をきたしてしまった。
 八十平は挿入を果たしたあと、しばらく動き出さずにいた。むりやり動かして苦悶の表情を眺めようかとも思ったが、千鶴が愛撫を加えはじめたのを見て、この新鮮な獲物をじっくりと味わうことにしたのだ。八十平にとっても処女ははじめての経験であるのだから、たしかにここは急くべきではなかった。
「ああッ、やめて……そんな……あン……」
 千鶴の巧みな愛撫に美由紀の声が少しづつ甘いものになってゆく。それと同時に、乾ききってすくみあがった肉も緊張を解いてゆく。
 つばきを指にとった八十平は、そそけだった肉花の頂点の苞にそっと触れた。最も敏感な場所への刺激に、小さく悲鳴を上げて身をよじった美由紀だが、中心部を貫いた物がその動きを許さなかった。ただじっと与えられる刺激を甘受しながら、腹をふいごのように喘がせるばかりだ。


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