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金沢にて
【二次創作 官能小説】

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其の伍-1

 だが、必死の哀訴が聞き入れられることはなかった。八十平は固唾を呑みながら、両手を透きとおるような処女の内腿へと這わせ、その付け根へと下げてゆく。下げるにつれて、鼠蹊部の痙るような悶えが激しくなり、泣き声がうわずった。
 今、八十平の眼下に、おそらく自分の眼で確認されたことすらないであろう処女地が拡がっていた。肉付き豊かな腰つきに反して、そこはまさに処女地と呼ぶにふさわしい光景だった。
 ホッカリと盛りあがった丘は、すんなりと伸びた繊毛にかろうじて覆われている。まばらなそれが左右にわかれたその中を、まっすぐな縦割れがひとすじ通っている。かすかに開いた縦割れの中からは、初々しいサーモンピンクの花びらがわずかにはみ出している。透明感のある花びらが合わさるその上方では、莢の影からさらに淡い色合いの小さな尖りが覗け、さらに下方へと視線を移せば、縦割れの終わるその奥に、菫色のもうひとつの花すらもうかがえる。すべての羞恥をさらした、残るくまとてない完全な開帳であった。
 百戦錬磨の八十平をして思わずひととき手を止めさせるほどに、美由紀のそこのたたずまいは清らかだった。そうしてただ視線によって炙られただけで、消え入りたげな忍び泣きが流れ、かぼそい絹草が揺れ、花びらのたたなわりが震え、蕾が息づく。そんな愛らしいおとめのいのちが、踏みにじられる恐れにすくんでかすかに喘ぐその様が、八十平の興奮をいやがうえにもそそり上げる。
「素直な生え方をしているね。いかにも真面目なお嬢ちゃんらしい」
 ふっくりした丘を手のひらにくるむようにして、絹草のそよぎを確かめる。
「ひひッ」
 ついにいのちの中心に触れられた美由紀は、おそろしさのあまりに泣き声すらも引き痙らせてしまう。身を固くして反りあがる美由紀の耳元で、やわらかい声が囁いた。
「大丈夫。体の力を抜くのよ。すぐにいい気持ちにしてあげるから」
 いつのまにか背後にまわっていた千鶴だった。そっと抱きあげると、ぷつぷつと鳥肌を浮かべた乳ぶさに手を伸ばす。豊かな乳肌をやわやわとなでさすり、耳元や首すじに優しく口づける。
「ああッ、んッ……」
 淫香に昂ぶらされた体は、美しい同性による優しい愛撫に反応し、甘い快感を得てしまう。唇を漏れる泣き声にも、甘いものが入り混じる。
 同時に八十平も動き始める。そっと縦割れの両側に指を置き、慎重に力を加える。かすかな湿りにまみれた繊細な花びらがゆっくりと開き、おとめの秘密をを男の欲望の視線に饗してしまう。ついに体の内側にまで外気を感じた美由紀がああっと声を上げて身をゆすった。眼鏡の奥でぎゅっと閉じられ、目の端からはらりと涙が流れ落ちる。
 透けるようなピンクの花びらがそそり立ち、その奥をかすかに覗かせる。より鮮やかに透けて見える血の色が、八十平の血をもたぎらせる。興奮に駆られた指先にさらに力がこもると、かすかに光る糸を引きながらぬめった花びらが大きく割れ、奥のくぼみを灯の元にさらけだす。
 おびえ羞じらって消えも入りたげにおののく小さな肉の口が見えた。もう一段奥には口を開けた淡い色の膜が張られているのも見える。間違いなくそれは処女膜だった。八十平はゴクリと喉を鳴らした。何人もの女をこの座敷牢で弄んできたが、処女にありつくのはこれがはじめてなのだ。もうこの世に生娘などいないのかと諦めかけていた矢先である。すっかり大人の豊かな体つきながら、美由紀のそこはまさに男が夢見る処女のいのちそのものであった。ようやくめぐり逢えたと言う気持ちも含めて、八十平にとっては何にも勝る宝物だと思えた。
「綺麗な××××しているね。お嬢ちゃんの育ちのよさ、心根のまっすぐさがソックリここに出ているよ」
 自分でも見たことのない場所を誉められても、美由紀にはなんの感慨も抱けない。ただ恐ろしさに腹を波打たせ、羞ずかしさに肌を桜色に染めるばかりだ。だが、そうやって下腹をうごめかせる様こそが八十平にとっての眼福だった。
「自分ではしないの?」
 千鶴が訊く。
 美由紀はあわててかぶりを振る。
「好きな殿方がおられるのでしょう? その方を想ってしたりしないの?」
 さらに問い詰められた美由紀の顔に、さあっと紅色が散る。
 したわけではない。したわけではないが、しようとしたことならばある。そう、あの少年を想って。
 だが、結局実行に移すことはなかった。そうすることで想いが汚されるような気がしたからだ。そう考えてしまっただけでもしばらく自己嫌悪でへこんでしまったくらいだ。だから、一層強くかぶりを振った。
「あら、じゃあ自分でもそこに触ったことがないのね」
 訊くともなしに洩らした千鶴のそんな言葉に必死でうなづいて見せる。
「おやおや、今時珍しいお嬢さんだ。ここはひとつ腕によりをかけて女の悦びを教えて上げなくてはいけませんな」
 誰も触れたことのない清らかな処女地をこれから無理やり汚し尽くせる悦びに、八十平の血は今にも湧きかえりそうだ。まるで覚えたての頃のように湧き立つ血に内心苦笑しつつ、両手でくつろげた部分へと面を伏せてゆく。
「ヒイーッ……い、いやあッ……」
 魂切るような悲鳴が響き、腰が躍り、白い喉が反った。後ろから抱きかかえる千鶴の腕の中で、美由紀は悲鳴をあげのたうちまわる。
 八十平の舌が花びらを這っていた。にじみ始めた蜜をこそぐようにして繊細な部分をなぞってゆく。
かわりにつばきをタラタラ流して濡らしながら、処女の蜜の味と香りを堪能する。
(これはたまらん)
 薄く繊細な花びら、たたみこまれたとろけんばかりに柔らかい襞、立ち昇る百合の花にも似た匂い、そして舌先にかすかに感じる甘酸っぱい蜜の味。
(まだまだ足りんな。もっとだ)
 美味な蜜をさらに絞り取ろうと、舌先をさらに深く抉り込ませ重なり合った襞をかきわけ、奥から頂点へと向かって舌を跳ね上げて、襞の集まる先にある小さなしこりを軽く撫でる。


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