予想外の贈り物-1
…なんだ、コレ。ふわふわで、すべすべしてる。柔らかいし、あたたかい。
「んん…」
…なんか聞こえたような気がする。でもなんだかずっとこうしていたい気分だ。
「…鈴木主任、朝から元気ですね」
聞き覚えのある声。でもいつもよりトゲがあるような…ってえ?ええ?
「うわぁっ。何してんだ?」
「うわぁって人をバケモノみたいに失礼な。何してんだ?って鈴木主任が人のこと撫で回すから目が覚めたんですけど」
慌てふためくオレとは対照的に落ち着き払った鈴木知花(スズキチカ)がムスっとした表情を見せる。
「目が覚めたって…え?えぇー??」
事態が全く飲み込めない。なんで鈴木と一緒に寝てるんだ?なんで鈴木は裸なんだ?なんでオレも裸なんだ???
「もしかして鈴木主任、昨夜のこと覚えてないんですか?」
鈴木の冷たい視線。必死に思い返す。頭がガンガンする。昨日は職場の忘年会で…帰りは鈴木と一緒で…ココは?
「人の身体で散々遊んでおいて、覚えてないんですね、鈴木主任」
「…遊んだ?」
ほら、とでもいいたげにベッドサイドに散らばった洋服や下着、それに破れた包み紙や無造作に転がった空き箱、マッサージ器をアゴで指し示す。マッサージ器?あぁ、忘年会の景品でもらったんだっけ。
「んもう。覚えてないんだったら思い出させてあげましょうか?」
「うわっ」
がばっと布団をはぐと、鈴木はオレのきわどい部分近くにまたがり、身体をぴたりと重ねてきた。
「鈴木主任の心臓、すっごいドキドキしてる」
うふふと笑った鈴木は自分の耳をオレの胸にくっつけて、人の心拍を楽しんでいる。
「おっ、おい…」
その様子がなんだか可愛らしくて見蕩れた瞬間、鈴木の舌がオレの乳首をかすめた。
「あ、立ってきた。こっちはどうですかね?」
腰を前後に揺らすものだから、たまったものではない。混乱状態の頭とは裏腹に別の生き物であるオレのきわどい部分は固さを増していく。先端は鈴木の秘所から溢れ出てくる潤いを感じている。
「ちょ、ちょいちょいちょい。待て、な、落ち着け鈴木。」
「落ち着いてますよ。でももう待てない…」
職場にいる時の清純という表現しか思い浮かばないような鈴木からは想像もつかない妖艶な表情。流されそうになる欲望をふりきって鈴木をベッドの上に振り落とした。