新・セクシャルな講義・第4章-1
第4章
スナックバーの淡い照明の下で、私は美しい女性に講義をしていた。
その内容はSMに関する話題であり、私の得意とするジャンルでもあるのだ。
一人はこの店のママで真利子という美しい女性であり、
もう一人は彼女の従妹の恭子と言い、二人は良く似ている。
その二人が並んで立つと、
華やかであり、美しい薔薇が香しい甘い香りを漂わせるようである。
「うん、そうだね色々あるが、ではSMの内容について話してあげよう、
そうすればその中身が分かるだろうしね」
「あ、はい・・おねがいします」
「まずね、一般的にはSMは、Sの人は男性が多く、
Mの人は女性が多いと言われている。
これは、社会的、体力的又は性的に男性が有利だからそういう傾向があるけれど、
一概にそうとは言えない、今はこの前提が覆されているしね、
それに、男性よりも体力や能力的に有利な女性が社会にどんどん進出し、
女性の管理者も少なくないしな・・
昔から日本で息づいてきた、男性社会という妄想が崩れつつある、
いわゆる今は草食性的な男性も多いと聞くからね、
だから、そういう要素があるから、
SMとは精神的な要素も多いから、それが決定打にはならないんだな
それは、わかるよね、ママ」
「ああ、はいわかります、ここのお客さんにも・・」
「うん、そうだろうね、それでだ・・」
「はい・・」
二人の女性はここからが神髄になるのね、とばかりに
眼を輝かせている。
私は今、目の前にいる二人の感じやすく素直で美しい女性に、
私のスペシャルな講義をしている。
講義とは、面はゆい言葉だが真理を教えるのに変わりはない。
大学の大講堂だろうが、場末のスナック・バーだろうが、
多くの学生を前に演説をぶるのか、
それとも、たかだか二人の妖艶な二人の生徒だけだろうが、
そうたいした事ではない。
対象と、場所の大小の比較、受講生の多寡の問題である・・
等と自分で勝手に解釈しているが、
それもアルコールのなせる技かもしれないと、
酔った頭で考えていた。
すでにこの二人にはセクシャルな講義をしながら、
エロスの階段を登らせているし、
彼女たちも、もうすでに官能という園に遊んでいる。