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天原の庭〜純潔乙女の聖なる儀式〜
【ファンタジー 官能小説】

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一人目:アリア-1

愉快な話をしよう。
これは、私達の世界とは違う異世界の話。

キャンバラと呼ばれる国の話を…。

神々への信仰心が厚いその国では、神託により選ばれた、神々に遣える「純潔の乙女」と呼ばれる巫女がいる。

選ばれし純潔の乙女達は皆、天原の庭と呼ばれる小高い丘の上にそびえ立つ神殿に住み、外界との接触の一切を禁じられていた。

そんな選ばれし純潔の乙女達を導き、神々からの神託を受け取るのは神官の役目である。
また、外界とのパイプ役も担っている。

神官は常に顔を布で隠しており、選ばれし純潔の乙女達は誰一人としてその顔を見たものはいない。

呼び名も「神官様」としか呼ぶことがない。

純潔の乙女達は、それになんの疑問も抱かない。
純潔の乙女達には、それが当たり前の事だからだ。

日常は、平和なものだ。

純潔の乙女達は、神々を癒す為に歌い。
神々を敬うために祈り、神々に感謝を伝えるために舞を舞う。

それが、純潔の乙女達の日常。

ただし…。
神官が神々からの神託を受け取った日は、その神託に従いその日を過ごす事になる。

神託の内容は多種多様だ。
その中でも最も重要な神託…。

秘儀の交わり。

それは、神々からの加護を受け続けるために必要な儀式。
神々に愛されるべき価値が人間にあるかどうかを、神々が自ら確認する聖なる儀式。

人の姿を借りた神々が、純潔の乙女達を人間の代表として呼びつけ、その信仰心を問うための儀式。

故に儀式は頻繁に行われ、神々が一同にその儀式を行う場合もあれば、個々にて儀式を行う場合もある。

純潔の乙女達の存在理由は単に、この儀式のためだと言っても過言ではない。

純潔の乙女達は、神々に愛される存在でなければならなかった。


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