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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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黒い魔獣-1

 小鳥がさえずる穏やかな朝。
 アースはもぞもぞと動いて隣に眠るキャラを後ろから抱きしめ、サラサラのプラチナブロンドに顔を埋める。

「……んっ……」

 キャラは小さくうめいてうっすらと緑色の目を開けた。

「おはよう、キアルリア」

 頬に口付けながら挨拶をするとキャラは軽く伸びをした後、アースの黒い目を見つめて笑いかける。

「おはよ、アース」

(うわぁ〜もぅ〜可愛い〜幸せ〜)

 たまらずアースは抱いていた腕にぎゅうっと力を入れた。

「痛い痛いっ」

「はっ……わりぃ」

 我に帰ったアースは慌てて腕の力を抜く。

「……つうか何か当たってんだけど……」

 腰辺りに擦り付けられているモノに気づいたキャラは赤くなった。

「ん〜?男の生理だ。気にすんな」

 そう言いながら首筋にキス。
 手はさわさわと胸に伸びていく。

「あ……ちょ……んぁんっ」

 朝っぱらから発情したアースは首筋をベロンと舐めあげる。

「あうっ…んぅ」

 ぞくぞくする刺激にキャラは躯を跳ねさせた。
 伸びた手は乳首を摘んでくにくにといじくる。

「やぁっ……あぁ…ダメっ……」

「ダメじゃないだろ?こんなに濡らしてんのに」

 アースは左手を下に滑らせると入り口に触れた。

「あっ!は……ぁう」

 昨夜の名残でキャラの中はどちらのものか分からない体液で濡れたまま……アースはそれを掻き出すように指を動かす。

「あっあぁっ……待って……」

 キャラが喉をそらせた時、アースは躊躇いもなく後ろから一気に挿入した。

「はぁう!!」

 いきなりの挿入にキャラは息をのむ。
 アースは噛みつくように首筋に愛撫し、激しく腰を打ちつけてくる。

「くぁ…ああっ……アースっ!」

 優しさの感じられない行為に、キャラはアースの腕に爪を立てた。

『くっ……やはりお前は最高だ』

 アースの口から出た、いつもと違う声にキャラはビクリとして振り向き、アースの顔を見る。
 その目は金色に変化し、瞳が縦に伸びてまるで獣のようだ。


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