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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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黒い魔獣-2

「アースっ!?」

 アースはニヤリと笑うと、繋がったままキャラを仰向けにしてポイントを執拗に責め始める。

「ふぅっあぁっ!やめっ…いやぁっ……ああっあぁ!!」

 絶頂前の細かい痙攣を繰り返すキャラの唇を舐め上げたアースは、塞ぐように唇を合わせた。

「んんっ!んっんっんぐうっ!んんーっ!」

 唇を塞がれたまま絶頂に押し上げられ、最奥に熱いものが注がれる。

「!!!」

 そして、それと同時に魔力が吸い上げられていく。
 絶頂時の魔力は凝縮されていて、それを吸われるとかなり体力を消耗する。
 あまりの感覚にキャラは思わずアースの唇に噛みついた。

「ってぇ!!」

 唇に走った痛みにアースはキャラから離れて口を押さえる。

「ふはぁっ!はっ…はっ…はっ……はっ」

 全身汗だくになりながら荒い呼吸を繰り返し、キャラはアースの様子を窺う。
 口を押さえたアースが目を開けた時、その目はいつもの黒い色に戻っていた。
 それを確認したキャラは深い安堵のため息とともに躯の力を抜く。

「……まさか……」

 キャラのあられもない姿を見たアースは愕然とする。

「そのまさかだ……アンタ、マジでおかしいぞ?」

 そう、最近のアースは何かおかしいのだ。
 初めは1回や2回ヤったぐらいじゃ治まらない、という感じだったのだが、それは騎士団に復帰してあまり会えないせいだと思っていた。
 しかし、次第に記憶が飛ぶようになった。
 キャラの話によると記憶が飛んでいる間の行為は、無茶苦茶激しく、アースの目は金色になっているらしい。

「しかもさっきは喋ったし魔力まで吸った」

「うわ……マジで覚えてねぇ……なんて言ってた?」

「お前は最高だってよ」

「その意見には賛成だがな……」

 アースは仰向けに倒れ込んで腕で顔を覆った。

「……わりぃ……」

「大丈夫だよ」

 謝るアースにキャラは大した事無いと答える。

「……でも、学長に言っといたがいいと思う」

「……ああ、そうする」

 記憶が無いだけならまだしも、意志と関係なく喋ったり魔力吸ったりするのはいくらなんでもヤバい。
 アースは血の滲む唇を舐めてから大きくため息をついた。



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